FC2ブログ

感性ってめんどくさいから無い方が平和だとは思う。ちょっとね!

Barking
/ Underworld

Underworld-Barking.jpg
x Hour Party People
 アンダーワールドの音楽には、マインド・ミュージック、抽象の音楽、という個人的なイメージがどうも強い。本来やわらかいはずのものに、音というフォルムと強度を与えていく。前作とか特にそうで、卸したての新車のボディみたいな、なめらかなメタリック色が聴くたびに頭の中でいろんな図形を描き始める。って書いてみて、これってもしかして、ずいぶんと昔にMAZDAのCMで“ボーン・スリッピー”が使われてたからかな……とちょっと自分の単純さにビックリしている最中なんですけど、でも多分そうなんだろうなあ……(“ボーン・スリッピー”のシングル買ったとき、早く聴きたくて聴きたくて仕方がなくて、CDショップのすぐ隣の電気屋のコンポ使ってMDに最速で落として、一日中聴いてた)。でも今回は違う。アンダーワールドが、ダンス・アクトであることを思い出させる素晴らしいアルバムだ。楽曲のタイトルからして本作は凄まじくて、“オールウェイズ・ラヴド・ア・フィルム”“ビトウィーン・スターズ”“ダイアモンド・ジグソウ”“ムーン・イン・ザ・ウォーター”などなど、この徹底したロマンチストぶりは可笑しいくらいだけど、なぜか上品なジョークを聞いているような不思議な整いというか、佇まいがある。これもきっと、すごい精度の高い数式とか模型とかなんだろうな。それが証明するのは、アーティスティックな幾何学模様なんかじゃない。ダンスの、エモーションだ。機械に人間の感情の再現は不可能、地球の裏側同士にいる二人が刹那の速さで出会うのは不可能、そう思い込んでいる人には絶対にできない音楽だ。バラバラのはずの星粒がつくる河みたいに、音の粒子がアクロバティックに跳ね回って、圧倒的な隔たりを超えてみせる。この音楽のxにはなんだって当てはまる。それを心底信じているということ。それがアンダーワールドの品格っていうやつだ。“スクリブル”なんか、それこそぎゅって丸めて固めて、部屋の天井からぶら下げて踊ったら、めちゃくちゃ綺麗だろうな。この曲なら、初めてのダンスを任せてもいい。

スポンサーサイト



15:48 | 音楽 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑
愛のお気に召されるように。 | top | リンキン、ダンスマニア、モーニング娘。が並ぶブログってそうそうないと思うんだけど

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://overtheborder.blog64.fc2.com/tb.php/962-865b8e69