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ロックなんて知らなかった

ダンスマニア。

それはまさに、前代未聞、空前絶後のノンストップ・リミックス・アルバム。
輝かしき十代の季節、僕の人格を大きく左右することになった(かなぁ?)
ダンスマニア・シリーズ出演アーティスト五組の作品を、
今夜はなぜか大幅なタイムラグと共にお届けします。

みんなで一緒にダンスマニア聴こう!


The Mission
/ Captain Jack

Captain Jack - The Mission (1996)_frontal
闘いを拒絶したミリタリー・ポップ
 ハーイ!ディスィーズ!キャプテーン!ジャァッッック!というわけで、ダンスマニアを語る上で絶対に外すことのできない伝説的なドイツのポップ・デュオ、キャプテン・ジャックの96年のデビュー・アルバムから。このアルバム、本当によくできている。謎めいたジャケットのイメージ、軍隊の訓練を思い起こさせる幕開け、おなじみ“キャプテン・ジャック”や“ドリル・インストラクター”など収録曲はどれも本当に素晴らしくて、西洋軍歌・行進曲よろしく大合唱できる場所がもれなく用意してある。キャプテン・ジャックは女性ボーカルの方がキャリアを通して三回ほど入れ替わっているのだけど、個人的には初代のリサ、つまりはこの頃のコンビが一番すきで、というのもリサのユニセックスなボーカルが、サー・フランキー・ジーのおっさん声に全然負けないくらい逞しくて、とってもクール。もちろんポップなダンス・ミュージックだから軍隊的なストイックさとか重厚な感じは皆無で、軍服姿もコスプレにしか見えなかったりもするのだけど、特に一貫した感情や物語があるわけでもないのに、ボーカルふたりの優れた公式と、スタイルを前面に押し出した戦法がそのままひとつの愉快なコンセプトを作り上げている。ただこのデュオ、アルバムを出すにつれてどんどんミリタリーとかどうでもよくなってっちゃって、軍服は最後まで着たままだったけど、ここでの「レフト、ライト、レフト」な軍隊行進がなぜか四枚目のアルバムくらいになると「ハイホー!ハイホー!」になっちゃってる。そういうところがお茶目なんですけど、このアルバムでもすでにそのわずかな前兆が。なぜか気持ちよさそうに歌ってるよ。テークオンミー!アーハ!


Me & My
/ Me & My

MeMy-DUBIDUB.jpg
まだまだ猫かぶってます
 五枚紹介しようと最初から決めていて、その内このアルバム以外の四枚はすぐに決まったんですけど、あと一枚は、やっぱりスマイルdkもいいし(“バタフライ”の功績はでかい。あと“フューチャー・ガール”だいすき!)、2アンリミテッドも思い入れがあるし(ジュリアナをもう一度!当時四歳とかだけど……)、それにパパヤも捨てがたいなぁ(でもこの前レヴュー書いたしね)……といった感じで悶々とした結果、“ドゥビ・ドゥビ”がいまでもそらで歌えたんで、このアルバムにしました。日本でも実に百五十万枚以上を売り上げた、デンマーク出身の二人組ミー&マイのデビュー・アルバム。代表曲“ドゥビ・ドゥビ”はダンレボのセカンド・リミックスでも大変お世話になりました。“ドゥビ・ドゥビ”だけの瞬間芸かと思われがちな気がするのだけど全然そんなことはなくて、このアルバムにも“ベイビー・ボーイ”や“アイ・ビロング・トゥ・ユー”など、楽勝で“ドゥビ・ドゥビ”を超え得る瞬間が満載。ダンスマニア・シリーズ、というか要するにヨーロッパのダンス・ポップにはどこかキャラクターの印象で押し切ろうとするような強引なところがあって、ミー&マイもデビュー当時はコスプレ・シスターズみたいな売出し方をされていたみたいなのだけど、実は彼女たちがすごいのはそのキャラクターを消耗しきってからだった。まずはこのアルバムから聴いて欲しいのだけど、本格的なトランスに傾倒した三枚目のアルバム『フライ・ハイ』で、ミー&マイは完璧にスタイルを凌駕する。ユーロ・ポップのジレンマを打ち破ったっていうそれだけでも稀有なグループ。でもすべての始まりだったこのアルバムなしには何も語れない。


Hip Whoop
/ X-Treme

X Treme-Hip Whoop
どこでもディスコ
 KCアンド・ザ・サンシャイン・バンド“ザッツ・ザ・ウェイ”のリミックスをきっかけにイタリアから発掘されたX-TremeことDJアゴスティーノ・カローロ。彼の嗜好性は一貫して70年代、80年代のディスコ・チューン。ファースト・アルバムには“ザッツ・ザ・ウェイ”の他にもダン・ハートマン“リライト・マイ・ファイヤー”やアース・ウィンド&ファイヤー“セプテンバー”など誰もが知っているお馴染みのディスコ・ソングが多く援用されていて魅力的だった。00年のこのセカンドでも元ネタはまたまたアース・ウィンド&ファイヤー“ブギー・ワンダーランド”“レッツ・グルーヴ”を始め、クインシー・ジョーンズ“愛のコリーダ”やトランプス“ディスコ・インフェルノ”などに彼独特のテイストを発揮するラップを加えて、オリジナリティのあるカバーを披露している。根本にあるアイディアとしては二枚にそれほど差はないと思うのだけど、モードが少し違う。一枚目は“ザッツ・ザ・ウェイ”にしてもすごくクールに振舞っていると思うのだけど、このセカンドはもっと派手。でも彼のオリジナル楽曲の中にはベッドの上でのささやかな遊びみたいな曲もあって、いろんなところで躍らせてくれる極上の一枚だと思う。KCもEW&Fも僕はこの人がきっかけで聴き始めた。ロックに繋がる、小さな、でも忘れられない扉を開いてくれた歌がいっぱい詰まってる。


Get It On
/ Bus Stop

Bus Stop-Get It On
おそらく世界一ダサい“ウィ・ウィル・ロック・ユー”
 ダンレボ・ファンならご存知のとおり、カール・ダグラス“カンフー・ファイティング”のカバーで人気者になった英国出身の三人組。ヴァン・ヘイレン“ジャンプ”のカバーもすきだったな。それらはファーストの方に入っているのだけど、この00年のセカンドでは“フットルース”やTレックス“ゲット・イット・オン”、スペシャルズの“リトル・ビッチ”など、有名曲のカバー多数。X-Tremeの場合はクールだったりファニーだったりとにかくカバーに対する鋭いセンスを感じる。でもバス・ストップのいいところは、もう絶対ダサいところだと思う。そもそもユーロ系のダンス・ミュージックってのはダサい。僕も中学生の頃は散々バカにされたものですよ、ボン・ジョビとかエアロスミスとかすきな同級生から。なんていうか、たたずまいがブサイクなんだよな。ギター!ベース!ドラム!バンド!みたいにエッジがきいてないし、缶蹴りの歌とかあるしな。鼻詰まってるとしか思えない粘着質なラップも、郵便局のおじさんが無理して歌ってるみたいだ。バス・ストップっていうグループ名もなんだかなぁ。そういえばバックストリート・ボーイズは略してBSBって言われてましたね。彼ら歌の中でたまに「バス・ストップ・ボーイズ(=BSB!?)」とか言うんですよね……。あー、なんてダサい。そして、素晴らしくファンキーじゃないか。


Sexual Madness
/ E-Rotic

Erotic-Sexual Madness
おっぱいが、いっぱい!
 最後は絶対この人たちって決めてた!長年にわたりダンスマニア・シリーズを支え続けた(主に下半身を!)ドイツ出身の超人的ダンス・ユニット!E-Rotic!97年に発表された三枚目のアルバム!このアルバムを選んだのは、なんといっても代表曲“いかせてターン・ミー・オン”が入ってるから!この人たちがすごいのは、普通のポップ・ミュージックが「ナナナー」とか「ダンダンダリランラン」とか音としての言葉のリズムを楽しむようなところを、全部セクシーなあえぎ声でやってみせたところだ!それが普通に可愛らしい恋の歌なんかと並んでるのがすごい!十八歳未満が見ていいアダルトビデオみたいな、晴れ晴れとしすぎたエロス!夜の帳なんかに隠れちゃいられない、真昼間から大声で歌い踊ることを許された、これもある意味「みんなのうた」だよ!マーク・パンサーみたいなラップ担当のうたのおにいさんと、「Ooooh 感じるわ ベイビー/Ooooh 欲しいのよ ベイビー・ブルー」とか意味わかんないこと平気で言っちゃううたのおねえさんのコンビだよ!ちなみに彼ら、このアルバム発表の三ヵ月後に、なんと大胆にもアバのフル・カバー・アルバム『サンキュー・フォー・ザ・ミュージック』を発表してる!アバじゃあえげないと思うんですけど、あのアルバムはもしかしてキャリア史上唯一の汚点なのでは?と、本人たちに一度訊いてみたい!もちろんこれは、この人たちだけに当てはまる特殊な誉め言葉です!

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19:17 | 音楽 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑
リンキン、ダンスマニア、モーニング娘。が並ぶブログってそうそうないと思うんだけど | top | 終わったなんて言うな

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