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年上の方はまかせた

Teenage Dream
/ Katy Perry

Katy Perry-Teenage Dream
永遠の年下
 アルバムの一曲目を飾る表題曲の“ティーンエイジ・ドリーム”がいい。何がいいって、サビの直前の「ヤング・フォーエバー!」のところ。「ヤング」だけでも十分に「フォーエバー」っぽいニュアンスを含んでいるのに、両方揃ったらもう最強。タイトルにも同じことが言える。「ティーンエイジ」にはすでに十分「ドリーム」の甘さも儚さも内包されている。最強の幻想。ラジオである歌を聴いて、その歌詞のことをずっと考えていた時期があった。「地図にもない街」みたいな歌詞の出てくる歌だったと思う。それはどこだろう、と。それは未開のフロンティアか、誰もが夢見る桃源郷か。人はたまに、そういう幻想に憧れる。すべてが解決する場所が、ここではないどこかにはあるのではないか、と。ある者は西を目指し、またある者は海を追いかけた。でもいつか、それがひどいまわり道であることに気付く。かつて憧れた地図にもない街、それは誰も知らないどこかではなく、地図を見るまでもない「ここ」だったのだと。ティーンエイジとは、そういう季節である。いろんな幻想を抱いて余りある季節。しかし季節は移り変わる。いつかそれらの幻想を排除しなければならないタイミングがやってくる。夢は大きければ大きいほど、邪魔になる。あれほど大好きだった幻想で埋め尽くされていた小さな箱を、もっと役に立つ実用品に詰め替えなければならない時がくる。そしてその時になって立ち止まるのでは、もう遅いのだ。どんな物事も、実用に近づけば近づくほど面白さはたちまち減退する。まわり道も道草も食えない道を選ばなければ、大人にはなれないのだ。
 だからっていうわけでもないけれど、今回のアルバムで特に嬉しかったのは、ブックレットにわたあめのにおいがついているところ。っていうかわたあめってこんなクセ強いにおいしたっけ?と疑いたくなるほど甘くっさい。そういうところに無駄な労力使うところが偉い。「ヤング」であり「フォーエバー」であり「ティーンエイジ」であり「ドリーム」であること。これに似てること、たくさん知ってる。LP4使って70曲も入れた音質めちゃくちゃなジュディマリのMD、ケースにいっぱいになったもう時代遅れのMDの山、店員に「フラミンゴ」連発しながら僕の大好きなフレーミング・リップスのCD探してた。誰かが教えてくれなければ存在すら危うい虹みたいな、その愛しさという幻想はしかしたまに、住宅も車も仕事をも遥かに凌駕した力で人を救う。

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