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マニー、マニー、マニー

Animal
/ Kes$a

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ダンスなんて欲望以外の何物でもない
 聴いていて、妙な痛々しさが常に付きまとう。数々の大胆な発言やプリンス宅に不法侵入したとかいう無茶な話を聞かされるたびに感じることは、この人の、周囲の意見を歯牙にもかけない力強さではなく、うまくやれないんだろうな、という一種の哀しさを含んだ「おかしみ」だったりする。どれだけ逞しい筋肉を見せ付けられても、それがくっついているこの人の本来の骨格は、どうしようもなくか細く、弱々しいのだ。それが透けて見える。変な誤解はされたくないのだけど、どこまでいっても女性的、と言えるかもしれない。良くも悪くもコンセプチュアルな計算高さがないからだと思う。その音楽性と破天荒な言動からレディ・ガガと比較されることの多い彼女だけど、レディ・ガガが欲望に忠実であることをひとつのコンセプトとして俯瞰している一方で、彼女の歌うことは、彼女の個人的な欲望から決して脱却できない。ガガはガガと呼ばれないときが一番ガガだっけ? 多分この人は、そこまで嘘をつくのがうまくない。真っ暗闇よりも、目に見えるスポットライトの下でこそ踊ることを選ぶ人だと思う。でもだからこそ、この人は自分を消耗せずにはいられない。その先に何も待ち受けていないことをわかっていても、眩いスポットライトの光で身を焦がさずにはいられない。そこに特別な意味なんてないのだ。ダンスには祈りも秘密も必要じゃない。ダンスとは、ただそれだけで死に近づくものだ。運命なんて知らない。使命なんてクソ喰らえ。ただひとつ、この死に場所だけは譲らない。ひとつの運命を背負った人間として生きることを放棄したこのアニマルは、そう歌ってる。チクタクと時は進み、夜は必ず明ける。目覚めたとき、時計の針が朝の時刻を指していても、この人は、今日は力ずくでも朝までパーティーよって歌う気がする。

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