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クレヨンしんちゃんの美学で聴こう

セカンド モーニング
/ モーニング娘。

 モーニング娘。-Second Morning
天才福田明日香もちゃんと歌ってる
 どうやらモーニング娘。リスナーの人たち(特にあんまりアイドル対象としては楽しんでいない感じの人たち)の中では、未だにキャリア一の傑作と名高いらしい99年発表のセカンド・アルバム。最近やけにモーニング娘。を聴いているのは、自分の中ではほとんど遊び半分みたいな意識のつもりだったのだけど、こんなの聴いたら、ちょっと本気になってしまいそうだ。まだゴマキも辻加護もいない、“LOVEマシーン”も“恋愛レボリューション21”もない、モーニング娘。狂騒時代の「前夜」とも言うべき本作発表期。なんだかタイトルは矮小で安易だし(毎回こんな感じか。どれももっと特別なアルバムだと思うのに)、ジャケットも地味で冴えない。でも初のオリコン一位となった“抱いて HOLD ON ME”を筆頭に、人気は確実に上昇していた頃で、ヒット・シングルの充実した収録曲のクオリティはかなり高い。元来、J-POPとブラック的要素の高い音楽の相性っていうのはひどく悪いと思う。根本的なリズム感が違うのだ。未だに下手したらおっととっと夏だぜなトホホ曲が生まれかねないし、安室奈美恵でさえあんなに時間がかかったのだ。でもそういう、ニューヨーク風なアーバン・ミュージックの色気を、十年以上前の、この時期のモーニング娘。が、あくまでアルバムの一部分での話だが、現代的な強度を携えたかなりレベルの高いところで再現してしまっている、というところには正直かなりの衝撃を受けた。いま聴いても、全然ダサくない。中でもシングルとしてもヒットした“Memory 青春の光”は素晴らしく、安倍なつみのボーカルと矢口真里のコーラスの立ち方には稀有な魅力を感じる。他の曲も、歌詞の陳腐さはともかく、メロディのキャッチーさは申し分ない。でも案外気にかかったのは、彼女たちがここで、エンドレス・サマーだとか、ふるさとだとか、ネヴァー・フォーゲットだとか、そういう、終わらないものについて歌っている曲が多かったということ。つんく♂がいい曲を書かないだとか、メンバーの個性が弱いだとか、テレビでもOGに頼らざるを得ないいまの現役モーニング娘。への風当たりは、結構辛いものがあると思う。でも、“しょうがない 夢追い人”とか“なんちゃって恋愛”なんかを聴いたら、あながちそうとも思えない。かつての派手さはないけど、ダンスや歌の実力では確実に現役メンバーが上回っていて、楽曲も含めて、ライブ・ユニットとしては過去最高のモーニング娘。だと僕は思う。ただ、“LOVEマシーン”を歌うに値するだけのアイドルのバカさと無責任さがないだけの話なのだ。そしてそれはゴマキがいないこの時期のモーニング娘。にもなかった。でもそこにはこのアルバムがあった。ただそれだけの話なのだ。モーニング娘。が全盛期じゃなかったことなんて実は一度もない。モーニング娘。は終わらないメタモルフォセスの物語。だからこそいつだって帰ってこられる永遠が必ず用意されている。こんなの冗談に近い極論だけど、女の子にはエコヒイキしてなんぼだ。理屈も批評もセールスも、思い入れには絶対に勝てない。そういうのがなきゃ、音楽は絶対に聴けない。

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