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孤独の人

Train
テラー・トレイン
過去に何かあったとしか思えない、目
 邦題は『テラー・トレイン』。大大大好きなソーラ・バーチ主演というだけの理由で手に取った、ホラー、というか地獄のようなバイオレンス映画。アメリカの大学生レスリング・チームの面々が、リトアニアのある地で乗った列車を舞台に、おびただしい鮮血と臓物に塗りたくられまくり放題90分。99年の『アメリカン・ビューティー』を皮切りに、00年代初頭には『ザ・ホール』『ゴーストワールド』といった傑作映画で主演を務めてきたソーラ・バーチだけど、ここ数年は、日本では劇場未公開でDVDでしか観られないタイプの小規模映画の主演が多くて、その上どれもこれもことごとくこういう悪趣味な性格の作品ばかりなもんだから、個人的にはかなりハードというか、ひとり「ひゃー」とか「わぁー」とか言いながらで彼女にウットリする間もなく少し残念な気持ちがなきにしもあらず……というのが続いていたような気がするけれど、今回のはなかなか、楽しめました。ストーリーに関しては、心踊るミステリー性もなく、ありがちな閉鎖設定、かといって特に破綻もなく延々と目を潰したくなる映像が続く、といったところで、でもそんな中でソーラ・バーチがちゃんと立ってる。死ぬほどヒイキ目で観たから冷静な感想じゃないけど、やっぱり目が違うんだよな。ソーラ・バーチは取り立てて美人だったり可愛かったりするタイプの女優さんではなくて、演技力うんぬんのことは僕にはさっぱりわかんないし、それでもこんなに好きなのはもしかして僕の個人的な性癖とかが関係してたりするのかな……なんて思わず自分を疑い始めてしまいそうにもなるけれど、とにかく彼女は表情で映画を作る人だと思う。全然すれてないんだ。いくつになっても子どもみたいに無邪気な笑い方するし、でもそれは彼女が本当にピュアな人だからとかじゃ多分なくて、本当はピュアでデリケートでいたいのにそうでいられない自分を知ってるからだと思う。なんで?って訊かれたら僕も感覚的にそう思うだけだからうまく説明できないけど(もしかしたら『ゴーストワールド』のイメージかな?)、目が、すごい哀しいんだよ。こんな目で見つめられたら、顔逸らすしかないじゃないかっていう目をするんだよこの人は笑ってるときでも。こんな、血まみれになる醜悪映画でもその少し緑がかった灰色の瞳が全然濁ってない。ソーラ・バーチがレスリング選手っていう設定は笑ったけど、観てたら『ゴーストワールド』の奇跡思い出して切なくなった。あと、最後のワイルドショートになったソーラ・バーチにはマジで惚れ直しました。

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