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I Had The Blues But I Shook Them Loose
/ Bombay Bicycle Club

Bombay Bicycle Club-I Had THe Blues But I Shock Them Loose
新世代のオリジナリティ
 破壊と再生を繰り返すロックンロール。00年代に突入してからもロックンロール・リバイバルだとかニュー・エキセントリックだとか様々な形でその使命は脈々と受け継がれてきた。そしてそれは時に、例えばストロークスにしてもフランツ・フェルディナンドにしても、彼らの斬新さは過去と照らし合わせることでこそ未来を切り開ける、そういう類のものだったような気がする。アークティック・モンキーズには冷く切り離された物語があった。ケイジャン・ダンス・パーティーには夢にまで見るめくるめくメロディがあった。そして09年も終わりに差し迫ったいま、ロンドンからの新星、ボンベイ・バイシクル・クラブである。様々なジャンル、しかもその表向きの魅力ではなく、絶妙なバランス感覚の方を優先した彼らの自由にして深淵な音楽は、的確に「これ」と過去を想起されることに対して非常に慎重である。全然浮ついていないから、七曲目“マグネット”終盤で唐突に挿入されるテクノっぽいアレンジひとつ取ってみても、予想外の展開でこそあれ、決して居心地は悪くなく、それはあくまで自然な派生でしかないのだと納得させる。攻撃範囲が広いのだ。しかし、語られるべき物語があるわけでは、ない。メロディも、多彩だがわかりやすい方向に丸く逃げ出すことはまずない。ある意味、新人としてのインパクトには弱い、少し地味な作品かもしれない。でも、この、深い水の奥底から長い時間をかけて浮かび上がってきたような「渋み」すら感じさせる音楽を、若干十九歳の青年たちが鳴らしている。これがきっと新世代ロックンロールの下地へとなっていく。小手先の技術やアイディアだけの話じゃない。ひとつひとつの音の感度が素晴らしく瑞々しい。

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