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あれ

え、なんか今までより字がきれいだって?
そうそう、それもあるけど、字の速さが違うと思わないかい?
なんかこう、ホントなんとなくだけどさ。

というわけで新しいパソコン買いました。
これがいったい古いのか新しいのか安いのか高いのか、
なーんもわかりませんが、とりあえず買いましたよ。
いやーそれにしてもサクサク軽快なんで、
選んだ僕は大正解なんだと思います。

前のパソコンだったら電源入れてネットに繋がるまで一時間半かかるんですけど、
世界と繋がるのに一時間半って、早いのか遅いのか、わかりませんね。


ヘヴン
/ 川上未映子

川上未映子-ヘヴン
世界が拓かれるとき
 そのタイトルが示すとおり、『わたくし率 イン 歯ー、または世界』にしても芥川受賞作となった『乳と卵』にしてもそうだけど、川上未映子はいつだって人間の身体を「入れ物」として扱ってきた。それはつまり、「わたくし」をひとまず収める役割としての器に過ぎず、決して「わたくし」そのものではないのだと。彼女自身は、誰がどう見ても美人であって、それゆえに謂われない批判を受けるようなことも多々あった。でもエッセイとか読んだら、仕事終わって家帰ってひとり、すげー自己嫌悪とかしてそう。綺麗な容姿を生まれ持った自分にじゃなくて、そんな器を必要とした自分に。
 そんな彼女の強い内向性を示すかのように、『乳と卵』までの作品群では必ずと言っていいほど、あの、エッセイのときとまったく変わらない独白調で適度に標準化された関西弁が、いつだって彼女の物語を饒舌にし、ストーリーを引っ張り続けてきた。それを封印し初めて挑んだ長編作品が本作『ヘヴン』。ある意味では第三者的視線で書かれた話だと言えるけど、ここに登場する二人は、やはりひどく内向的な性格の持ち主であり、要するに、川上未映子という人がそうであるのと同じように、「閉じている」。クラスでいじめにあっている斜視の少年と、同じくいじめられながらも「ヘヴン」と名付けた絵を頼りに耐え続ける少女。同じ境遇に落とされた彼らは寄り添うようにして二者完結することで、磁界のような閉鎖性を強固なものへと仕立て上げていく。でもそんな二人きりの楽園も結局は「二対世界」の意図の中、敗北は初めから運命付けられている。それはホントに目を背けたくなるほど陰惨だったけど、でもその後の救済がすごかった。「世界には向こう側があった」。すべての戦いに敗北した少年が、それでも真新しい視座を獲得した瞬間の希望の起き上がり方は圧倒的だった。呪縛のような自意識・自我から解き放たれた川上未映子の見た世界は、これほどまでに美しかった。

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