FC2ブログ

おもろしさ、タランことありませんデシターズ。

Inglorious Basterds
Inglorious Basterds
役立たずのおっぱいに愛を
 本格的な監督業を開始する前、レンタルビデオ店員として働きながら脚本を書き溜めていたクエンティン・タランティーノ。彼がアニメや日本映画などにも造詣の深い(多分に勘違いを含んではいるが)、いわゆるオタクであることは有名だが、そんなオタク気質な人間が作品に恋をする瞬間、のようなものがあるとすれば、キャラクターとの出会いというのはその中の重要なひとつだと思う。フィギアとか買ったりして細部まで眺めちゃいたくなるような、魅力的で愛しいキャラクター。そしてタランティーノの映画に対する愛はそこだと思う。ストーリーだって当然いつも面白い。でも彼の作品に個性を生み出しているのは間違いなくひとりひとりのキャラクター設定だと思う。だから、意味のないようで気の利いたかっちょいいセリフだってたくさん預ける。一度使った役者も気に入れば何度だって使う。すべてはキャラクターを立たせるためだ。今回はブラッド・ピット主演という異例の起用もあって、彼の演じる「バスターズ」の中心的人物であるレイン中尉は大きな見所のひとつに違いない(『ベンジャミン・バトン』とか『バーン・アフター・リーディング』とか、最近のブラピは絶対に「できない」って言わない姿勢がめっちゃ素敵だ)が、他のキャラだって全然負けてない。第二次世界大戦中、ナチス占領下のフランス、という堂々と胸を張って人を殺すことのできるシチュエーションを用意して、そこで巻き起こる数々の虐殺やら敵討ちやら作戦やら計画やらなんやかんや。でもどれもすんでの所で邪魔が入って失敗、の結果の怒号のような無駄死にというか犬死に。みんな絵に描いたようなイングロリアスな連中ばっかなんだけど、それでもタランティーノの愛を感じるのは、ちゃんとひとりひとりが光り輝ける場所を用意しているところだ。みんなにちゃんとかっこつけさせるのだ。まともさなんて欠片もないけど、自由な美学がうねってる。正真正銘の根っからのオタクが確実なスポンサーもファンも得た上で本気ででっかいことやろうとしたらこんなスゲーのができちまう。ラスト数十分、キャラクターが順番にかっこつけていくシーンの連続は観ていて本当にゾクゾクした。最高。

スポンサーサイト



21:49 | 映画 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑
マイクロ熱病ソフト | top | 嘘つきロマンチスト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://overtheborder.blog64.fc2.com/tb.php/885-8d6cf2fc