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触れたい

Manners
/ Passion Pit

Passion Pit-Manners
星を光らせる
 個人的な話からで申し訳ないけど、意識、というやつが嫌いだ。こいつがいっつも邪魔してくる。自分で気付いてしまったり、人に言われたり、今まで無意識だったところにコイツが行き届いてしまうと、たちどころに限界の壁が現れて、それができなくなる。~すればいいんじゃない?とか言われたらもうお仕舞い。お願いだから僕を閉じ込めないでくれよって思う。でもそんなのもちろんただの言い訳にすぎなくて、ただ怖いだけだ。意識で感知できる未来、つまりは、起こり得る未来が怖いだけだ。だから自分は、いっつも起こり得ない未来にばっかり期待して、楽してきたように思う。起こり得ない未来は、起り得ない、というそのままの意味において、ただの幻想に過ぎないから。絶対に起こらないことがわかっているから、そこで頑張らなくていいことがわかっているから、負けないことがわかっているから、意識とまったく無関係の場所にあるそれには、希望が持てる。この自作自演の猿芝居はいったいいつになったら終わるんだろう、って考えてる一日の大半で現実的な未来はどんどん先細っていくのに、それでもまだ期待しちゃうんだ。僕ひとりのために世界が狂う日がやってくるんじゃないかって。
 この人たちもそういうタイプの人間なんじゃないか、とふと思った。「僕を見て。僕はずっとこんな状態でい続けるの? そして今にも誰かが僕をさらいに来てくれると夢を見る。毎日、目を覚ましたまま横たわり、今日こそは、と神に願う。だけど僕はここにいる。ここに立ってる。いつになったらわかってくれるんだ」とか歌っちゃう“ザ・リーリング”なんていかにもだけど、僕が一番やられたのは一曲目からそっこうの“メイク・ライト”。タイトルがいいよな。目を覚ましたまま夢見ようとするような人間がその空想の世界でともす明りってなんだって言ったら、星だ。とにかくすごいアルバムなんだけど、とても紙一重の傑作だと思う。僕みたいな人間は聴かない方がいいかも。こんなの聴いたら、何にもしてない自分を肯定しちゃうから。手の届かない星を光らせようとするんじゃない。例えば昼と夜があるように、いま光っていないそれが、僕の感知し得ない世界のどこかでは光ってるかもしれないって信じる力こそ、本当に必要とすべきなのに。

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