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みんな大好き

Little Miss Sunshine
Little Miss Sunshine
大きいのが幸せ
 超大好きな映画。この映画のラストシーンを観て思い出すのは、「ピザ」って十回言って、ってやつ。「ピザピザピザ……」って十回繰り返したら、「ひじ」は「ひざ」になる。明らかに間違ってて、でもそれが楽しい。なんていうか、「ピザ」って十回言った後だったら、もう「ひじ」は「ひざ」ってことでいいじゃん、みたいな感じになれるところが好き。この前知り合いとのメールで相手が何言っても「おっぱい」って返してたら、最初は「はぁ?」「何言ってんの?」「ちょっとちょっと;」みたいな感じのリアクションだったのに、最後には向こうも「おっぱい?」ってまあ確かに「?」はついてたけどそう言ってくれて、アレはマジで涙が出るほど嬉しかった。どんなに脈絡がなくても、十回聞かせたら相手に「おっぱい」って言わせることだってできる。「ピザ」とまったく同じ原理。取り留めのないこととか明らかに変なことだって、何回も繰り返して積み重ねていったら、いっぱい掻き集めて大きくしていったら、もうそれはそれでいいんじゃない?みたいな境地に辿り着ける。僕からのお願い。「10」って十回言ってみて。言い終わったら考えて。じゃあ、「90」の次の数字は?
 この映画はそういうこと。無口とか自殺未遂のゲイとかエロじじいとかぽっちゃり娘とかで構成された、社会に何ら影響力のない、絵に描いたような役立たず一家。でもだからこそ、時にみんな、当然のように傷つく。自分がいかに「ちゃんとしてないか」を思い知らされる。それぞれが自分のどうしようもなさに対応するのに必死で、家族は最初、なんかバラバラだし、ネガティヴな台詞が多い。でも、そんな家族が、ついにひとつになる瞬間がやってくる。それは決して家族みんなが「まとも」になる決意を固めた、とかそんなんじゃなくて、「俺たちゃ役立たずだけどこんなにも楽しいんだ! 幸せなんだ! 踊ることぐらいはできるんだ!」みたいなほとんど開き直り。結局なーんも解決してない。けど、役立たずだってみんなが集まって大きくなれば、最初とは違う何かになれる。「90」の次の数字は、言うまでもなく、「91」。でもここは思い切って「100」って間違えちゃおう。なんかそっちの方が笑えるし。笑える方が幸せ。この映画はそう言ってる。

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