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いやだからもうお願いだからブライト・アイズ聴いてって

First Day Of My Life
/ Bright Eyes

Bright Eyes-First Day Of My Life
君がいるから僕がいる
 いきなりカップリングの話で悪いが二曲目に“ウェン・ザ・プレジデント・トークス・トゥ・ゴッド”が入っている。04年のブッシュ再選による敗北感を引きずったままの状態で05年の初めに無料配信された、「大統領が神と話すとき、次にどの国を侵略するべきかを選びながらビールを飲んだりゴルフをしたりしているのか?」とまで歌い、むき出しの言葉でブッシュを批判したあの忌々しい楽曲である。コナー・オバーストという青年はいつだって、今を生きるとはいったいどういうことなのか、を自身のフォーク・ロックに落としこんで、僕たちに言葉と感情をぶつけてきた。日本でも誰かやってくれないか。国家情勢よりも政権奪取を目的化した政党、縮小する経済、破綻する国民生活。国家の保障なんて何のアテにもならない。いったい何を信じればいい? 信じられない国家が発行する証明書でしか自分を証明できないなんて寂しすぎる。表題曲の“ファースト・デイ・オブ・マイ・ライフ”は、だからこそこの男によって歌われたのだ。「君の顔は僕が生まれて初めて見た顔」「君と会うまで僕は何も見えてなかった」としきりに「君」を「僕」の始まった場所として位置づけようとするこの歌。何もかもが信じられない世界では、人々は拠り所をなくし、帰るべき場所をなくし、行き着くべき場所をなくし、迷子になってしまう。世界にたったひとりの「君」を愛し、信じられるのなら、そこには紛れもない世界にたったひとりの「僕」がいるということだから。これは単なるラブ・ソングじゃないよ。ラブ・ソングというスウィートネスの形を借りた、ひとりの人間の誕生と存在とそれ以降についての切実な宣言だ。そんでもってアートワークみたいなでっかいリボンをつけて、たったひとりの「君」に何かプレゼントできたら、「君」も「僕」に何かプレゼントしてくれたら、もっと素敵になるって歌ってんだ。僕は僕が僕であることを祝福するときにしかこの歌を聴かない。

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