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ワンツースリーで踊ろう

マイケル・ジャクソンが死んでから、
バカみたいに踊れるポップ・ソングばかり聴いている。
しかめ面してギターを掻き鳴らすロックなんてアホらしくて聴けない。

“アイ・ウォント・ユー・バック”。
邦題は“帰ってほしいの”。
ジャクソン5の代表曲の、あれだ。

ものすごくシリアスな歌に聴こえてしまうんじゃないかと思った。
でも変わらなかったよ。
ワクワクするポップ・ソングでしかなかった。
大丈夫。
何も終わってないから。


この曲のリリックからは、
マイケル・ジャクソンの有名曲の名前が次々と飛び出してくる。

D.A.N.C.E.
/ Justice

Justice-Dance.jpg
ABCに宿るヴァイブレーション
 ベックは“ハッピー・バースデイ”こそがソングライティングの頂点だと言っていたが、それにタメを張るポップ・ソングがこの世にあるとすれば、それは“ABCの歌”だと思う。そもそもは“きらきら星”のメロディに乗せて歌われたアルファベット学習の歌だが、メロディとの絶妙な親和性もさることながら、「ABCDEFG...」という意味を持たないただの記号の羅列でしかないその軽薄なリリックが発揮するリズム感はちょっと尋常じゃない。日本での“いろは歌”と比べればその差は歴然だと思う(“いろは歌”の解釈の尽きない深さも尋常じゃないけど)。そもそも日本語は抑揚を殺す言語だと思うし、英語は抑揚なしには成立し得ない言語とは言え、よほどのスキルと語彙センスがない限り日本語でのラップが聴くに堪えない悲惨なものになってしまうのに対して英語でのラップが恐ろしいまでにかっちょよく聴こえるのは、言語そのものの内側に秘められた圧倒的なリズム感に因るところが大きいと思う。そういえばティリー・アンド・ザ・ウォールがマイスペで“ABCの歌”のタップ・バージョンの動画をアップしていたけれど、つまりはそういうことなんだよ。
 マイケル・ジャクソンに捧げられたこの曲は、07年、ジャスティスというフランス人青年二人組の名前を世界中に知らしめることとなった。ジャスティスはロックなのか、それともダンスなのか、についての議論はもうすでに消化され尽くしていて、それについて僕が今更言うべきこともないし、明確な答えと言えるものはすでに昨年末に発表されたライヴ・ドキュメンタリー作品『ア・クロス・ザ・ユニヴァース』の中ではっきりと提示されている。ただ今改めてこの曲を聴いて思うことは、世界中のフロアを揺らしまくったこの強烈なヴァイブレーションは、“ABCの歌”とまったく同質のものだということだ。“D.A.N.C.E.”とは機械によって細かく裁断された強引なビートではなく、生身の人間が「ABC...」と呟くところから始まった躍動なのだ。ABCに眠る奇跡のヴァイブレーションを呼び覚ましてしまう、こういう素晴らしいポップ・ソングが稀にポコッと生まれてくる。マイケル・ジャクソンの歌は、そういうものばかりだった。

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01:25 | 音楽 | comments (4) | trackbacks (0) | page top↑
無学無知丸出しで | top | 大学生になって一番最初に観た映画だった

コメント

#
どっかで誰かが今日も踊り続けてるって凄いや!

マイケルも踊ってる!

鳴り止まない音楽、拍手。

私が知ってるマイケルは、ビートイットで「ずらかる」なんてしないよ!
「打ちのめす」!

それでいいのさ。

さぁ、踊ろうかな!笑
by: ま★ | 2009/06/30 18:15 | URL [編集] | page top↑
# ま★へ
まほが踊ってるのはいつだって手に取るようにわかるよ!

踊ってる、というより、浮いてる?回ってる?笑

そして俺が知ってる一皿のスパゲッティはいつだっておいしいよ!

踊りには理由がないんだ。
瞬きだって、歩く時に手を振るのだって、
体を少しでも楽にさせるための機能的な意味があるのに。

だから、踊りの理由なんて何だって良いんだ。
だからまほは踊ったり踊らなかったりして踊るのが素敵だよ。
by: 幸大 | 2009/07/01 02:46 | URL [編集] | page top↑
#
ジャスティスいいですよね。PVもかっこいいし。
ただアルバム通して聴くとD.A.N.C.E.だけずばぬけてるというか、あれは奇跡の一曲だったような気がします。

そこいくとマイケルジャクソンはほんといい曲の数がはんぱないですよね。
聞けば彼の肌が白いのは病気なのが明らかだとか。ずっと整形だと思ってました。偏見はイクナイですね
by: 眉毛 | 2009/07/02 00:47 | URL [編集] | page top↑
# 眉毛さんへ
どーも!
いやぁ、ジャスティスいいですね。
ダンスのPVは今でも時々観ます笑
こんなTシャツ欲しいなぁって思いながら、、、、
あんなかっこいいPV他にはないですよね。

整形だったら整形で、そっちの方が僕なんかは愛しくなるというかなんというか、、、。
ピーターパンや子どもへの憧れは、何者にもなりたくなかった願望。
人は時間がたてば否応無しに「何者か」になっていきます。
流れる時間は劣化へのプロセス、可能性の減退です。
不可能ばかり増やして、それでも残された可能という「何者か」になっていきます。
だからマイケルが死んだのはホントにショックで。
解剖されて、分析されて、過去の人にされて、
マイケルはみんなの記憶と歴史の中で「何者か」になっちゃう。

でもだから、マイケルの歌は、完全に時間が止まってるんです。
I Want You Back.
よくわからないこと言ってすいません。
by: 幸大 | 2009/07/04 02:12 | URL [編集] | page top↑

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