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ブラック・アイド・ピーズ最新作

これまでのBEPを知っているリスナーを戸惑わせるアルバムだとは思っていたけど、
それでもカスタマーレヴューや海外メディアの余りの評価の低さにビックリした。
“アライヴ”とかどんだけ良い歌だと思ってるんだ。
涙出そうになったけどな。

これはこういうアルバムなのではないか、
と考えながら聴いていたら最後の方でオバマの名前が出てきて
「やっぱり」と思った。

オバマは決して救世主ではないから。
アメリカを変える決定権は大統領なんかにあるべきではない。
オバマが主張していたのは、つまりはそういうことだから。

The E.N.D
/ The Black Eyed Peas

The Black Eyed Peas-The End
そしてBEPは固執さえも肯定する
 日本でも大ヒットを記録した前作『モンキー・ビジネス』は、BEPとはいったいどうあるべきなのか、という意味において、非常に象徴的な一枚だった。人種も性別もバラバラな四人の打ち上げたパーティーにジャスティン・ティンバーレイクからスティングまで各界から大勢のゲストを招集し、様々なジャンルを片っ端から取り込んであらゆる垣根を取っ払ってみせたその「なんでもあり」なアルバムは、見事にワールドワイドな成功を獲得してみせた。来る者をまったく拒まず、自由気ままに踊ることを許してくれる彼らのフレンドリーな音楽は、まさにボーダレスの象徴だったのだ。その熱狂から四年、それぞれのソロ・ワークなども経て、ついにBEPの最新アルバムがドロップされたわけだが、その一枚を印象付ける全体的なトーンは明らかにこれまでと違っている。すでに全米一位を獲得しているオープニング・ナンバー“ブン・ブン・パウ”の歌詞に印象的な言葉が出てくる。「このビート、808が響く」。勘のいいリスナーならカニエ・ウェストが昨年発表した『808’s & ハートブレイク』のことがすぐに頭を過ぎるのではないだろうか。カニエがあのアルバム全編にわたって使用したTR-808というドラム・マシーンはヒップホップ初期時代のサウンドを特徴付ける重要な機材のひとつだったという。僕は音楽的な知識は持っていないので、BEPの新作を聴いてもその808がどれほど使用されているのかはわからないが、ウィル・アイ・アムがカニエ同様に本作でヒップホップの原点に立ち返ろうとしているのならば、本作が持つ意味性は大きく変わってくる。正直なところ、本作に対するメディアやファンからの現時点での評価はとても良好とは言えない。エレクトロニックな性格に偏りまくったサウンドは確かにこれまでの「なんでもあり」な精神からは大きくかけ離れていて、それでいてビートもヒップホップとしか形容できないものになっている。そういう意味ではリスナーを選ぶ作品と言えるかもしれない。要するに、BEPは本作でかつてのボーダレスをかなぐり捨て、特定の「何か」にひどく固執しているのだ。「これはエンドでありビギニングである」というアナウンスから始まるこのアルバム。終わりと始まりが同時に訪れる場所、それは、史上最悪とまで呼ばれた大統領が、「チェンジ」という希望を呼び覚ましたまったく新しい大統領へと生まれ変わった昨年からのアメリカの風景そのものではないか。ジ・エンドの境地から開かれる新しい未来を見据えながら、それでも絶対に譲れないものがあると彼らは歌っている。

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