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Over The Border

というブログ・タイトルには、
「境界を取っ払って、すべての世界がひとつに」
などという思慮深い意味が、
見事なまでに1ミリも込められていません。

オアシスのある曲の歌詞の一部であり、
僕の思い入れ深いオアシスのブートレグのタイトルからとったものなのです。
あ、あれだ。ってすぐにわかった人は、ちょっとすごい。

「俺は俺自身でなければならない」。

デビュー曲“スーパーソニック”の記念すべき第一声。

この言葉から始まったバンド。
それがオアシスというバンドだ。


Falling Down
/ Oasis

oasis-Falling Down
「俺様」不在のオアシス
 改めて言うまでもない話だが、オアシス初期のシングルはすごい。何がすごいって、B面収録のカップリング曲が、カップリングとしてのささやかな佇まいではなく、「なぜ俺様をA面にしなかった」とでも言うような堂々たる風格で仁王立ちしているのだ。初期シングルからの名作カップリング集『マスタープラン』を聴けば一発でわかる。“アクイース”“ロッキン・チェアー”“ステイ・ヤング”“マスタープラン”……と本当に異常なまでに錚々たる選曲なのだ。オアシスの斜陽期であった『スタンディング~』の時期でさえ、カップリング曲のクオリティの高さは尋常じゃなかった。メインのA面曲を平気な顔して押し退けてしまうほど我の強いB面曲たち。それこそが、ファンにとって、オアシスのシングルCDを聴くということの最大の興味と興奮の対象であったことはもはや間違いない。
 昨年発表されたオアシス大変革のアルバム『ディグ・アウト・ユア・ソウル』からの最新サード・シングル。『ディグ・アウト~』からのシングルでは、もはやかつての仁王立ちカップリング曲は一切採用されていない。というか、もう書けないのだろうし、書く必要もないのだろう。その立ち居地に取って代わったのは何種類にも渡るリミックス曲である。本シングルのカップリングも、まったくの新曲が一曲に対して表題曲のリミックスが三曲という割合になっている。オアシスのリミックスという事実には未だに「!?」な心境を正直隠せないのだが、それも『ディグ・アウト~』でバンドが採用した新機軸のことを考えると当然の成り行きのようにも思える。竹を割ったように明確な、メロディとサウンドと言葉。過去のオアシスの歌は、それ故に「誰にも渡さない」とでも言うような強固さ、すなわち「俺様」を宿していたわけで、同時にその頑固さが彼らを身動きのできない場所で立ち止まらせていたわけだが、『ディグ・アウト~』はその「俺様」をきれいに抜き取り、その殻を剥いた卵のような無垢な状態をバンドに馴染ませるためのアルバムだった。「俺様」のいないオアシス、という前代未聞の状態を、打算や妥協ではなく、「祝福」するためのアルバムだったのだ。だから彼らはここで自分たちの歌をリミキサー陣に手渡すことが出来た。自分のことを「俺様」と呼ぼうが「僕」と呼ぼうが「お前」と呼ぼうが「彼」と呼ぼうが本質的な部分は揺るがない。それは自分自身を失うことと同義ではない。僕たちの愛している本当の「オアシス」は、そんな薄っぺらな表層よりも遥かにデカイのだ。本当に素晴らしいバンドだ。

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19:21 | 音楽 | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑
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コメント

#
turn up the sunの歌詞ですよね。ブートレは知らないけど。ゲロ声リアムがマッチしてる歌ですよね笑
oasis初期のB面はマジで輝いてますよね!round are wayとかも最高。ノエルは書かないだけ言うてますが、本当はもうあんなきらめくようなメロディは書けないんだろなあ。
7thも大好きだし、後追いだからリアルに黄金期をみてたわけじゃないけど、なんかさびしく感じます。

長々と失礼しました
by: 眉毛 | 2009/05/31 08:14 | URL [編集] | page top↑
# 眉毛さんへ
よくご存知で!
オアシスも聴かれるんですね!
ブートは05年のドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース・ツアーの
大阪城ホールで行われた公演です。
内容的にはファンがグダグダでダメダメなんですけど、
ライブが苦手な僕の参加した唯一のオアシスの公演なんです。
個人的な話で;;

“ラウンド・アー・ウェイ”良いですね!
他にも“ステップ・アウト”とか“キャリー・アス・オール”とか“アイドラーズ・ドリーム”とか、、、ホントに名曲ばかりですよね。

寂しい気持ちもわかりますが、アルバム全体を聴いていると、あぁやっぱオアシスでしかないわぁ、と思えて嬉しいです。
コメントありがとうございます!
by: 幸大 | 2009/06/01 02:26 | URL [編集] | page top↑

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