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ああ

感受性も想像力も貧相で
屁理屈もこねられない根暗なんてホント最悪だよ。

POP LIFE
/ JUDY AND MARY

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JAMの良識
 YUKIの喉の手術とそれに伴う停滞感から製作の難航した五作目のオリジナル・アルバム。メンバーの人間関係もギクシャクしていたというし事実本作発表後にバンドは一旦活動休止期間を設けることになるが、収録曲がTAKUYAとYUKIの共作曲に極端に偏っている点を除けば別段綻びのようなものは感じられない非常に普遍的な魅力を持った素晴らしいアルバムであると同時に、音楽的なバラエティも遥かに豊かになり様々な顔を見せてくれる刺激的なアルバムでもある。ジュディマリ随一の破天荒ソングである“ミュージックファイター”で始まり名バラード“LOVER SOUL”で終わるという極端から極端への帰着も面白い。“イロトリドリ ノ セカイ”や“散歩道”を聴いていてすごいなぁと思うのは、YUKIの選ぶ言葉にはひとつひとつの単語そのものにすでに鮮やかな色彩が宿っているということ。四季それぞれの情感溢れる景色も泡のような幻想的な世界も雨上がりや夕暮れといった日常も、YUKIはまるで魔法の杖を振りまくるようにして言葉を紡ぎ出し、僕たちの頭の中に風景を想起させる。そして、これら多種多様な収録曲をひとつに結んでいるものがあるとすれば、それは、タイトルが示している通りのただひたすらに「ポップ」であろうとする頑なさに他ならない。元も子もないことを言うなら、夕暮れに早く気付いたことのない僕はYUKIの歌からはあまり「共感」の類の感動はいつも得られないのだけど、それでも僕が彼女の歌を聴き続ける理由はその強固な意志にこそある。YUKIのソロ曲にしてもジュディマリの楽曲にしても、そのポップ性は、あなたはどんな景色の中にだっていることができるという力強い肯定として大きく両腕を広げている。それは、バンド崩壊寸前の危機的状況にあった本作においてもやはりそうなのである。
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