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マソソソじゃないよ

ボウリング
中三だったか高一だったかにこの映画を観て
マリリン・マンソンを聴こうと思った。

『メカニカル・アニマルズ』はそれまで「カルト的」だった
マリリン・マンソン人気を初の全米一位という記録で
見事に更新したアルバム。
映画に登場するのはこのアルバムです。

ここからコロンバインの悲劇や続く傑作『ホーリー・ウッド』など、
マンソンは戦いの場を更に苛烈なところへと展開していく。

もうすぐ新作が出るからおさらいしておこうと思って聴いてたら、
後輩に「これ、マソソソソソ・・・・じゃないですか~!」と言われた。
・・・・・え?

Mechanical Animals
/ Marilyn Manson

Marilyn Manson-Mechanical Animals
真実が創り出した怪物
 映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』の中で「なぜ俺が攻撃されるのかわかるよ。俺を犯人にすれば簡単だからだ」とマリリン・マンソンは語っていた。ライブ公演は中止に追いやられるのに銃の擁護を唱える大会はしっかりと開催される、そんな何かが決定的に間違っているアメリカという国を冷静かつ的確に分析する彼の言葉には知性と説得力が溢れていた。神を世界の特等席から引き摺り下ろすような歌を歌い、暴力やドラッグのイメージを散りばめ、奇抜なメイクと衣装に身を包んだマリリン・マンソンは確かに狂気の人である。だがしかし、本物の狂気が「狂う」という概念そのものを必要としないのとまったく同じ理屈で、彼の狂気を正確にコントロールしているのはいつだってその根底でしっかりと機能している正気の方なのだ。映画中のインタヴューを観ればそれは一目瞭然だし、本作を埋め尽くした「俺たちは虐待が好きなんだ。だって自分が必要とされているような気がするから」を始めとする極めて精度の高い言葉の数々からも読み取ることができる。マリリン・マンソンは明らかに悪者だが、それでも「わかっている」のだ。収録曲“アイ・ドント・ライク・ドラッグス”のビデオの中で彼はテレビを重ねて作られた巨大な十字架を背負っている。メディアを通して恐怖が散布され、銃に弾を込めなければ安心を得られず、ドラッグの虚しさの中にしか逃げ場を見出せない、そんな激しくねじれた世界から回されたツケを一身に引き受ける生贄を自ら演じるマリリン・マンソン。軽い響きになってしまうかもしれないが、そう、これは狂気という皮を纏った一種のコスプレなのだ。果たして本当に狂っているのはどちらなのか。子どもはそれがわからないほど馬鹿じゃない。大人が本当に対峙すべきなのは、この手のつけられない才能の殺し方などではなく、僕たちはマリリン・マンソンが勝つべくして勝つことの出来る場所に生きているという事実、その恐ろしく根深い世界という本物の狂気についてである。

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