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僕は生きている。

ああ、こうやってみんな何処かに辿り着いて、
何者かになっていくんだと思った。
僕は毎日、
何者でもない何かにすらなれなくて消えていく自分を灯し続けるのに必死だ。

世界は僕を殺そうとするけど、
僕は歌うんだ。
誰にも届かなくたって。
世界に思いっきり抵抗してやるんだ。
いやがらせしてやるんだ。
僕はそう簡単には殺せないぞって。

これは「それでも生きてやる」という僕の愛なんだ。
希望を見失っちゃいない。
僕には信じなきゃいけないものがある。
僕はどこにだって行けるって知ってんだ!
イイだろー!

草なぎ剛!
俺は前より好きになったぞー!
笑えない世界なんて見放してやれ!

MIRACLE DIVING
/ JUDY AND MARY

JUDY AND MARY-Miracle Drive
ロックはどこまでも軽薄になれる
 そもそも恩田快人を中心に置いたプロジェクトとしてスタートを切ったジュディマリにとって、通算三作目のオリジナル・アルバムである本作は、バンド・ケミストリーに大きな変化をもたらしたという意味で極めて重要な一枚である。それがいったいどういうことかと言うと、TAKUYAと五十嵐公太のソングライティング面における飛躍、すなわち恩田快人の役割の後退である。しかしそれがまったくネガティヴや危うい方向に向いていない。本質的な部分が一切ブレていないのだ。もともと紛い物臭かったジュディマリがバンドとしての大きな変化を経てもなおこの良質なポップ・ソングを鳴らすことが出来たということは、ジュディマリが間違いない「本格」であることの証左となっている。それではジュディマリの本質とはいったい何なのか。それはもちろんYUKIの言葉である。本作には“あなたは生きている”というジュディマリ随一の名曲が収められているのだが、これがとても印象的な一曲になっている。これは近年のYUKIのソロ楽曲でもまったく変わっていないことだが、YUKIは基本的に、自分のことしか歌わない人である。というか、はっきり言って自分のことしか歌えないのだ。YUKI独特の風景や色彩の優れた描写力と親しみ易い言葉選びのセンスによって聴き手はそれがあたかも自分の歌であるかのように錯覚してしまい、その言葉の「近さ」こそがジュディマリの楽曲のポップネスにも直結しているわけだが、YUKIはいつだって自分が指や唇で直に把握し得るリアリティだけを歌い続けてきた人だ。“あなたは生きている”と聴き手を鼓舞するようなタイトルだが実際聴いてみるととても個人的な内容の歌であることは明白である。ラスベガスの煌びやかなネオンの前で特別大きいわけでもないおっぱいをやたらと強調するこの頃のYUKIと残りのズッコケ三人組の写真を見ていて思うことは、こいつらはそもそもジュディマリというバンドに人生の訓示とかそんなシリアスなものを求めちゃいないということ。聴き手ひとりひとりにとって、どうしても信じなきゃいけないものがジュディマリであったりロックであったりする必要なんてないんだということ。そしてだからこそあなたはどこにだって行ける、と彼らは歌っている。そこに希望はあるのだ。
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