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キングラーよりベトベター

プロディジー
ついに発表されたプロディジーの新作を買った!
そこでまずはいつも通り過去作の振り返りから。

プロディジーの挑戦、それを一言で表すなら、
レイヴはレイヴをどこまで離れることができるのか、
ということに尽きると思う。

音楽的に高度な成長を遂げながらも
プロディジーは作品を重ねるごとに
レイヴなりの攻撃性のようなものを減退させてきた。
レイヴのダイナミズムを、それ以外の何かで再現する試み。
そういうことだと思う。

歴史的には『ファット・オブ・ザ・ランド』は
クラブ・ミュージックの鉄壁とも言える傑作だろう。
でも、僕はこのアルバムが一番好きだ。
このアルバムが、一番強いから。

Music For The Jilted Generation
/ Prodigy

Prodigy-Music For Jilted Generation
最強のアジテーション・ミュージック
 80年代後半から英国で異様な盛り上がりをみせたレイヴ・カルチャー。人里離れた土地の倉庫や農場を利用して開催されたフリー・パーティーに、多くの若者がドラッグを持ち込み、夜な夜な乱痴気騒ぎを繰り返していた。羽目を外すそんな若者たちを法の力で統制するために94年に発表されたのがクリミナル・ジャスティス・ビル(=反レイブ法)。時期的にはすでにレイヴ・カルチャーそのものは下火になっていたタイミングで法が完全に出遅れた形になってしまったようだが、同年に発表されたプロディジーのセカンド・アルバムである本作ブックレットには「若者の楽しみを政府に取り上げられてたまるか。屈するな」という言葉が刻まれている。アートワークにも警官とレイヴァーたちの対立が描かれ、政府のやり方を露骨に揶揄する楽曲も収録されるなどして大いに話題を呼んだ。その鋭い攻撃性は音楽にも表れていて、ハンマーを打ち付けるような激しく凶暴なビートは本作におけるプロディジーのアグレッシヴな姿勢そのものだ。次作では言葉も増えてくるが本作ではまだまだ少なく、プロディジーがやはりダンスを基点にしてロック・サイドへと歩み寄っていったことがわかる。ダンスは元来お気楽で享楽的なものだが、そこに「武器」としての機能を必要とした時、彼らはロックの攻撃性を音によって再現することを迫られたのだ。「見捨てられた世代のための音楽」と名付けられた本作は抑圧された若者たちの「連帯」とせめてもの「反抗」として多くの支持を獲得し見事に本国で一位を獲得した。ご存知の通り、それでなくても十分にかっこよくてメンバーのキャラがしっかりしているプロディジーは次作『ファット・オブ・ザ・ランド』でついには世界を征服する。
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