休日は楽しまないと2009 / 02 / 18 ( Wed )
![]() 漫画は本当に面白いな。 今のお気に入りはやまだないとという人の作品。 パリとかカフェとか全体的にオシャレな雰囲気が漂っていて、 僕としてはそういうオシャレ・スペースは若干苦手だったりするわけですが、 コーヒーやタバコの苦味を楽しむような余裕が、 休日にはあっても良いと思います。 写真は『コーヒーアンドシガレット』からのなぜかお気に入りの一コマ。 ジム・ジャームッシュ監督映画『コーヒー&シガレッツ』とは何の関係もありません。 実際の写真をいじったものを背景に使ってて面白い。 そんなわけで今日の漫画レヴュー(?)はやまだないとの作品から。 『コーヒーアンドシガレット』は日曜の昼間のようなリラックスした作品でしたが、 こっちはもうちょっと力んだ感じの作品。なのかな。 春休み中にこの人の作品読み漁ろう。 Girl Friday / やまだないと ![]() 大人のギリシャ神話 子どものギリシャ神話。ピュグマリオンという美しい男がいた。女性は皆彼の美しさに憧れ、彼を求めたが、ピュグマリオン自身は女性に胸を焦がすことは一度もなかった。ピュグマリオンは素晴らしく腕の良い彫刻家だった。世の女性に失望した彼は、自分の理想を完全に満たす一体の美しい女性の像を彫り、それにガラテアと名付けた。自分の手で作り上げた完璧な女性に心を奪われてしまったピュグマリオンは、彼女のために食事を用意し、毎日のように話しかけ、片時もそばから離れようとしなかった。もちろん、彫刻は食事もしなければ話し返してくれたりもしない。ガラテアが人間になることを日々願い続けたピュグマリオン。そんな彼の情けない姿を見るに見かねた愛と美の神アプロディテは、ガラテアに人間の生命を与え、彼の願いを叶えてやる。大いに喜んだピュグマリオンは、ガラテアを妻として正式に迎え、幸せな結婚生活を送った――。なんだよ、人間になんのかよ。ピュグマリオンは喜んだかもしれないが、こちとら大いに興醒めである。 まるで、蜜に引き寄せられる蝶のように、男に狂わされることを求めて女が集まってくる。本作に登場するのは、そんな不思議なフェロモンを親から受け継いだひとりの男。様々な女と体を重ねても決して得られない何かと、ただひとり自分に振り返らない女の子から得たい何か。振り返らない女の子から得たい何かは、その子と体を重ねたとしても決して得られない何かだ。男はそんな女の子を「それは唯一人…僕を傷つけることのできる女の子」と呼んでいる。本作を読んで得た感動はただその一点における幾ばくかの曖昧な共感(?)のみ。男と女の子を繋ぐ何かは、得ようと思っても得られない、得られないことがわかってからでなければそのことに気付けない、どうしようもない何かだ。なぜなら、彼らは過去や未来、手や唇や心、ましてや性器で繋がっている関係などではないからだ。彼らはそもそも繋がってなどいなかったのだから。二人はただ、「出会ってしまった」だけだ。 絶対に向き合う関係になってはいけない人がいる。それは、関わってはいけないという意味ではなく、自分の世界と対峙させてはいけない世界があるということだ。その人の瞳に映る自分の姿を見たらきっと、やっていけなくなってしまうだろうから。 スポンサーサイト
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コメント
今日もPCで仕事しながらブログ見たりしてます(^^)。
娘が一緒だとゆっくり見られないです(T_T) また、夜中にゆっくり見させていただきます。 ブログ応援させていただきます(^_^)/! それでは失礼します。
どうも、初めまして。
コメントありがとうございます! そちらのブログも拝見させていただきましたが、 いやはや、なんだかアグレッシヴなブログで良いですね。 うちは、ネガティヴなのかポジティヴなのか、 よくわからないものが多いですが、 なんとか前に進もうとしているつもり、なブログです。 ではでは、娘さんとはいつまでも仲良くいてください! |
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