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ミッドナイト・サプライズ

ミッドナイト
楽しみにしていたものが今日やっと届いた。
ライトスピード・チャンピオン“ミッドナイト・サプライズ”の10インチ。
一生聴き続ける、だなんてチンケな約束を自分の中でした名曲。

ライトスピード・チャンピオンという名前は、
彼が13歳のころに書いていたコミックのヒーローからつけたもの。
自分の手で生み出した虚構のヒーローに、彼が背負わせたものとは。
いろいろと発言を見ている限り彼自身は恐らく童貞じゃないだろうけど、
ルックスといい歌詞といい音楽といい、
彼が作り上げた「ライトスピード・チャンピオン」は、リアルを超越して生々しい。

前に冗談でいきものがかりを08年「裏」ソング・オブ・ザ・イヤーに選んだけど、
これが本物。
この曲を聴きながらならチンケなことだって何度でも言える。
僕は多分、この曲を聴くことを一生止められない。

Midnight Surprise
/ Lightspeed Champion

Lightspeed Champion-Midnight Surprise
約束する、もう君の隣で夢見るようなことは決してないと
 元テスト・アイシクルズのメンバーであるデヴ・ハインズことライトスピード・チャンピオンが昨年発表したデビュー・アルバム『フォーリング・オフ・ザ・ラヴェンダー・ブリッジ』からのシングルであり、アルバム中一番のハイライトとも言える10分にも及ぶ大曲である。大好きな女の子と繋がれない苦しみを抱え、ひとりぼっちのベッドの上でやり場ない欲求を自分で処理し、精子の臭いを嗅いでは絶望している情けない童貞男が、自らを解放へと導く最後の手段を見つけ出す、というひとつの物語をこの曲の歌詞には読み取ることが出来る。孤独とその苦しみを嘆く男は、「すべての意味を入れ替えろ」という悟りにも近い一行の言葉と共に、自らの「情けない生」を「勇気ある死」へと転換する。解放への最後の手段とは、まさにそれである。ただ、ここでの死は肉体の消滅を意味せず、意識の死、つまりはひとつの人格の破壊と再生を示唆している。ティモシー・リアリーという「サイケデリック革命の父」と呼ばれたアメリカの心理学者がいた(本盤にカップリングとして収録された楽曲に登場する。その曲は「ティモシーへの回答」とされている)。前立腺がんに侵されたティモシーは、目前に迫った自身の終焉を前にしてもなお死を「魅力的な体験」として捉え、生と同じように死に接するべきだと語った。それがいったいどういうことかというと、ティモシーにとって、生と死は共に「対象」でしかなく、それは自己の中には存在し得ない、ということだ。「自分」というひとつの意識は、生と死という「体験」を通過するものであったとしても、生によって始まるものでもなければ死によって終わるものでもない、ということだ。そして、だからこそあえて、物語の主人公は、肉体の死では終われない「大好きな女の子と繋がれないことが耐えられない自分」を抹殺し、「大好きな女の子と繋がれなくても平気な自分」への転生を試みる。現実逃避に過ぎないと笑いたければ好きなだけ笑えばいい。でも、彼の苦しみをいったい誰が否定できるだろうか。そうでしか救われなくなってしまった魂を、他の誰かがいったいどうやって救い上げてやれると言うのか。「苦しみは乗り越えるためにある」。そんな綺麗事が言えるのはあなたが第三者でしかないからだ。でも、彼の生き方は多分、苦しみに立ち向かう生き方よりもずっと、辛い。
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