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おはようございます

森シー
朝っぱらからモリッシー。
目覚めた直後にモリッシー。

濃い。
股間をまさぐられるように、濃い。

『ユー・アー・ザ・クワーリー』。
直訳すると、「あなたは獲物」。
お目覚めは『リングリーダー~』の方にしとけば良かった。
 
You Are The Quarry
/ Morrissey

Morrissey-You Are The Quarry
標的はあなた
 97年発表の『マルアジャスティッド』から実に7年という長いブランクを経て発表された本作。ただ、それまではコンスタントに作品を発表していたものの7年という異例の長さに特別な意味はない。究極的に、21世紀もモリッシーはモリッシーでしかない、ということを伝えたアルバムだ。それ以上でもそれ以下でもないと思っている。そして、だからこそこの男の歌は恐ろしく本質的なのだ。
 本作が発表された04年といえばグリーン・デイの『アメリカン・イディオット』やコンピレーション・アルバム『ロック・アゲインスト・ブッシュ』など、結局のところブッシュは再選することになったが大統領選挙を前にして様々なロック・バンドがアクションを引き起こした特別な年だった。そして本作一曲目は“アメリカ・イズ・ノット・ザ・ワールド”である。しかしやはりこの男に政治的な意識は希薄だっただろう。ただ本作発表までのほとんどの時間をロサンゼルスで過ごしたという意味だけだろう。だとしたら、なぜこの男はこんなにも孤独を憂いでいるのか。なぜ触れるものすべてに愛憎という極端な感情を抱かずにはいられないのだろうか。「お前の腹はでかすぎる」と嫌悪感を露わにしながら、「そして僕はお前を愛している」と告白するモリッシー。誰かを愛するということ、誰かを憎むということ、それは、自分を取り巻く世界に何らかの対象を見出す、ということだ。何かと向き合う、ということはつまり、その間に幾許かの距離が横たわっている、ということである。そう、誰かを愛するとき、誰かを憎むとき、僕たちはどうしようもなく引き裂かれているのだ。セックスとは、言うまでもなく、一方が男でもう一方が女であるということを、二人が絶対的に違っているということを、認め合う行為である。そして、そんな風に引き裂かれているからこそ、僕たちはこんなにも繋がりたいのだとモリッシーは歌う。しかし、世界は、僕たちが自分たちのすぐ隣にいる存在と繋がることを極端に阻む。同性愛は、いかに自由な風潮の中にあっても社会が引き裂こうとするだろう。「あなた」という愛と憎しみの標的を作ってしまったとき、僕たちの終わらない孤独と悲劇は始まったのだ。
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