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今年三度目のライブ

Hiroko Shimabukuro Happy Christmas 2008
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この歌声はなぜこんなにも強いのか
 これまでにも一夜限りの限定などで何度かメンバーが揃うことはあったが、ようやく今年、実に七年ぶりとなる「完全復活」を果たしたSPEED。復活シングルも発表し全国ツアーへの意志も明らかにするなどますます目の離せない彼女たちだが、メイン・ボーカルのひとりであり最年少メンバー、“hiro”改め“島袋寛子”のクリスマス・ライブが24日、渋谷O-EASTで開催された。
 女の子のファンが圧倒的に多いかと思いきや、意外にも男臭い空気でムンムンとしていた渋谷O-EAST。寛子がステージの中心に現れるやいなや、太い歓声が飛び交っていて微笑ましかった。もともとSPEEDメンバーの中では張りのある良い声を持っている寛子だが、この日もノドは絶好調で立て続けにソロ楽曲をクールにキメて歌いきっていた。SPEED解散後、それぞれ自由に自分のキャリアを再スタートさせ、他のメンバーが母親になったり本格的にジャマイカ人になったりしている中で最も熱心に音楽活動に専念していたのは寛子だったわけだが、ジャズ・プロジェクトであるCoco d’Orの経験は明らかに彼女の実力を底上げしたよう。ライブでは過去にすでに披露済みの未発表曲や今後リリース予定の新曲に加えマライア・キャリーの“恋人たちのクリスマス”を披露するなど寛子は終始ご機嫌で、ファンも熱いがマナーは良く、全体的に非常に空気の良いライブだった。これまでクリスマス・ライブはファン・クラブ会員限定で行われていたようだが、今回は一般にも開かれて行われたというだけあって、惜しげなくソロのヒット曲を連発。彼女の作品は実は一枚もちゃんと聴いたことのない僕のようなド素人でも存分に楽しめる素敵なクリスマス・ライブだった。

 SPEEDにも各メンバーにも特別な思い入れがない第三者としての意見に過ぎないが、SPEEDが当時あれだけ絶大な支持を獲得できたことに関しては、言ってみれば大人のビジネスに過ぎないJ-POPの世界に10代の若い世代が自分たちの等身大の躍動感を求めたような印象がある(歌詞の内容はまったく超越していたけど)。それに対してグループが解散してソロになってからの寛子は、Coco d’Orの活動が象徴的なように、聴き手側の等身大でいることよりも自分の憧れを追いかけることを優先したような印象がある。シングル・コレクションのジャケットとか、僕みたいなSPEED時代しか知らない人には結構イメージの乖離が激しいと思うからよかったら見てみて欲しい。デビュー当時11歳だった小学生の女の子が24歳の女性に成長したのだからそれはある意味で当たり前のことだ。実際にライブの衣装も楽曲もクール&アダルトな雰囲気が貫かれていて、SPEEDの仲間で和気藹々というイメージからは一線を画す成熟さだった。でも、グダグダなMC(どうやらMCはかなり苦手みたい)とかスタッフにツッコミ入れる軽妙さとかひとつひとつのグッズを一生懸命紹介する彼女の姿を見ていると、なんだか結局のところ普通の女の子となんら変わらない人だと思えてきて、良い意味での彼女の親近感が回復する印象的なライブだった。アンコールにはTシャツにジーパンというラフな恰好で登場した寛子だったが、なんだかんだで彼女が一番輝けるのはそんな解放的なムードの中じゃないかなと思った。彼女のハイトーン・ボイスも、そもそもそういうものだったと思う。

 そしてアンコールではなんとSPEEDのメンバー全員が大集合! 「もしかしたら……」とは内心思っていはいたものの実際に他の三人が登場した時には「すげー!」と声に出していた。ライブ全部で18曲くらい歌ったと思うのだけど、一番盛り上がった(男臭かった)のはここでした。僕も生仁絵ちゃんが観られて嬉しかったです。昔からひとりだけ変な存在感だったけどこの日もヘビ女みたいな衣装でダンスもなんだかオリジナルで本当に素敵な人だと思いました。今年発表したSPEEDの復活シングル“あしたの空”はグループの成長を感じさせる半面でかつてのSPEEDとは雰囲気がガラリと変わってちょっと寂しい気もしたのだけど、この日、四人で楽しそうにステージ上を飛び跳ねる姿を観ていると、少しその理由がわかった気がした。
 そう、SPEEDはやっぱりこれなんだと思う。果てしなく伸びる彼方に思いを馳せるのではなく、メンバー四人が集まって「せーのっ!」で紛れもない「今、ここ」を打ち鳴らす躍動感。僕は“Body & Soul”が一番好きだからそう思うのかも。“White Love”とかが好きな人はまたちょっと違った印象なのかな。とにかく、島袋寛子というSPEEDのひとつの存在感とその歌声が向かう場所について考えさせられた二時間だった。
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02:36 | 音楽 | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑
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コメント

#
SPEEDはお姉ちゃんがだいすきなグループで、いつもお姉ちゃんがヒロ役で部屋で熱唱してたw
私はいつもバックコーラスでしたw

お父さんがたまにしか行かないパチンコで獲ってきた景品がSPEEDのアルバムで・・・
あの頃は姉の遊びに付き合わされてばかりだったので若干嫌いになりかけていたSPEED・・・

最近になって、「ほんとに”アイドル”だったなぁ・・・」としみじみ思います。

by: mahoshi☆ | 2008/12/26 21:33 | URL [編集] | page top↑
# mahoshi☆へ
コメントありがとう!

お姉ちゃんが寛子で、
まほは絵理子ってわけではないのね;;笑
でもまほには仁絵ちゃん似合っていると思います。

夜もヒッパレ!が大好きだった俺には、
SPEEDはアイドルっていうよりもヒーローって感じでした。
自分とあまり歳の変わらない小学生がテレビで騒がれてるっていう。
特別な思い入れはないけど、SPEEDは特別な存在感やったと思う。

そうそう、『PLUTO』さっき読み終わりました!
今からさっそくレヴュー書きます!
続き買ったらまた貸してね笑
by: 幸大 | 2008/12/27 04:28 | URL [編集] | page top↑

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