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精神的停滞期からの脱出を図る

微妙に間隔をあけてブラーのCDレヴューをしているが、
僕はブラーよりも断然オアシス・ファンである。
初めてロックと呼ばれる音楽を能動的に聴いたのは
「ブリット・ポップ」と呼ばれる人たちのものだった。
スーパーグラスとか、好きだったな。

The Great Escape
/ Blur

blur-great escape
ポップとはこの海の向こうである
 ブリット・ポップ最盛期に発表されたブラー四枚目のオリジナル・アルバム。「大脱走」と名付けられた本作は、本来ならタブロイド紙に踊らされる大衆的ムーヴメントなんかとは最も縁遠い価値観を求めたものだった。“チャームレス・マン”、“ザ・ユニヴァーサル”、“アーノルド・セイム”といった滑稽な「ステレオタイプ」のイメージを散りばめ、毎日が同じ業務の繰り返しのサラリーマンをメンバー自身が演じ、皮肉りながら、「もっと違うことができるだろう?」と退屈な日常生活からの大脱走を促す、そんな本作は、しかし、ブラーを一連のムーヴメントの中心へといっそう近づけることになる。収録曲“カントリー・ハウス”とオアシス“ロール・ウィズ・イット”の同月同日リリース事件はもはや関が原級の史実として歴史にクッキリと刻み込まれている。しかし、ブラーとブリット・ポップを繋ぐ要素は「ポップであること」ただそれのみで、そもそもブラーは極めて前衛的なアート・ロック・バンドだったし、本作でもその過剰なポップさはあくまで「逃避行」として鳴らされた、必然的な意味合いと意図を持ったものだった。そう。ポップとは、病める現実社会からの紛れもない「大脱走」であり、それはだからこそ「あっちの世界」と呼ばれるのだ。猿になったりアニメになったり非・現実の世界で放蕩の限りを尽くすデーモン・アルバーンが今でも「ポップであること」にこだわっているのはだからだ。次作『ブラー』ではついにブリット・ポップの狂騒から解放されたところで新たなブラー誕生の産声を上げることになる。
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