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ドゥーキー!

アートワーク
海外ロックのアートワークっていうのは、
いちいちコンセプチュアルで面白いですよね。
深読みしたくなるポイントがたくさんあります。
「アート」というからには、やはりそこには意図があります。
それを探るだけで作品の理解がグッと深まったりするので、
アートワークは結構細かく見ます。

写真はグリーン・デイの言わずと知れたメジャー・デビュー作。
ちょっと『ウォーリーを探せ』みたいで、好きなアートワークです。
犬が良いよね、犬が。
モンキーは戸惑っていますが。

Dookie
/ Green Day

Green Day-Dookie
パンクをやってうなだれるな
 グランジ&オルタナの絶望ですらも状況を変えられないという行きの場ない諦念がアメリカのロックを覆い尽くした90年代初頭。グリーン・デイのメジャー・デビュー作であるこのアルバムが発表されたのはそんな薄暗いアメリカの空気が一層重苦しさを増した94年。この年、カート・コバーンは自分の頭にショットガンの銃口を向けた。アートワーク左上に描かれた飛行船のボディに“BAD YEAR”と書かれているとおり、90年代のアメリカのロック最悪の年だった。そんなところに空気も読まずに投下された本作は言うまでもなく苛烈なまでのパンク論争を巻き起こし、一部大批判を食らったものの異例のロング・ヒットを記録、最終的にはグラミー賞まで受賞してしまった。しつこくなってしまうが、この能天気なポップ・アルバムが発表された時点で、アメリカを覆う分厚い暗雲がすでに吹き飛ばされていたわけではない。その証拠に、本作でグリーン・デイが歌っている場所は鬱屈を抱えた少年の満たされない生活の一場面だ。それを実に楽しげに歌い上げたズッコケ三人組。あちこちで繰り広げられる醜い争いは終わりを見ず、自由が溢れているはずの空を飛行船が浮かない顔して泳ぎ回り、神さえも人間の営みに無関心な、混沌の極みとも呼べるクソみたいな世界。そこに文字通りの犬のクソ放り込んでやるだけで世界はこんなに愉快になるじゃねーかという、イタイぐらいのアイロニーをくわえ込んだグリーン・デイのロックだけが、結局はアメリカのロックを救えた。
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