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サウンドトラック

ブラック・キッズ
最近聴きまくっているアルバム。
ブラック・キッズの『パーティー・トラウマティック』。

毎年、数多くのデビュー・アルバムが発表されるけど、
決まって一枚だけ、自分の個人史のサウンドトラックにしたくなる作品がある。
一昨年だったらダーティ・プリティ・シングスのデビュー作。
去年だったらザ・ヴューのデビュー作。
今年は、これだ。

Partie Traumatic
/ Black Kids

Black Kids-Partie Traumatic
しかもスウェードのバーナード・バトラーがプロデュース
 ジャケットが好きだ。変な耳とか角とかつけてふざけてるだけかと思っていたけど(いやまぁ実際そうなんだろうけど)、聴いた後には自分の中ですっかり意味が変わっていた。そう、僕たちはみんな生まれながらの奇形児。余計に尖った角とか必要以上にでっかい耳をつけたままで、きれいな姿かたちで生まれることができなかった。そんな「どうして自分だけ」な死ぬまで克服できない劣等感を抱えながら大きくなって、それでも僕たちは前に進んでいくしかないのだ。そうじゃない人なんているんだろうか。もしいるなら、僕はそんな人のことなんて信じない。向こうも、多分僕のことなんて相手にしないだろう。
 フロリダ州ジャクソンヴィル出身の五人組であるブラック・キッズのデビュー・アルバム。「ひとりぼっちのトラウマ」と名付けられた本作で歌われていることは、そのほとんどが、というかすべてが男の子と女の子が関わることに端を発する嫉妬や幻滅や喪失の物語だ。それ一辺倒でヴァラエティに欠けると思われるかもしれないが、でもこれが現時点での彼らが最も直に感じられる世界のリアリティなんだろう。そして、それは実際に世界なんて大きな場所ではなく僕たちひとりひとりの小さな生活の中でさえ、至るところに遍在している。僕たちは、究極的に独りなのだ。十代の頃はウィーザーの『ブルー・アルバム』ばかり聴いていたというフロントマンのレジー・ヤングブラッド。生まれて始めて「あの子」のことを苦しいくらい好きになってしまう十代。成長してしまった自意識が、否が応でも自分の生まれ持った劣等感に気付いてしまう十代。美しき十代? そんなこと、誰にも言わせはしない。
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