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24時間

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うちの姉は実家の近所の駅で例の黄色いTシャツを着て
募金活動に参加したりしていたけど、
僕は24時間テレビがずっと苦手だった。
なんだか、なんだかひどく正しすぎて、息が詰まりそうだった。
「正しすぎる」なんて言ったらただひねくれてるだけじゃないかと思われそうだが、
実際、僕はひねくれているんだろうと思う。
芸能人が汗水たらして走る意味がわからなかった。
アイドルがこの時になっていきなり身体障害者の人たちのところへ
訪ねていく意味がわからなかった。

エコも、チャリティーも、ボランティアも、僕は嫌いだ。
実際にエコを研究している人。
恵まれない世界の子どもたちのために募金活動をする人。
ただひたむきに人の役に立ちたいという思いを持った人。
そういう人たちがいることそのものを否定するつもりはないし、
本人たちが良いと思うなら別にそれで良いと思うし、僕にはどうでも良い。
ただ、そのエコ、チャリティー、ボランティアそのものを、
無条件に「正しい」と受け入れてしまうことに、違和感がある。
地球のために、人のために、
役に立つことをやってるんだから正しいことに決まってるじゃないか
とでも思い込んでいるかのような姿勢は、はっきり言ってウザイ。

僕にとってロックは、地球なんて救わなくて良いと歌う音楽だった。
ロックにとって何よりも大事なことは、
地球を救うことでもなく、人の役に立つことでもなく、
ロックがロックであり続けるということただひとつのみである。
彼らは時にアフリカの子どものことを歌う。
劣化する地球環境について歌う。
そして、彼らは自分ひとりがそんなことを歌ったところで、
世界は何ひとつ変わらないということを知っている。
にも関わらず無責任にそのテーマを取り上げ、
せめて何ひとつ変えられない自分だけでも救うために、
ギターを掻き鳴らし、歌っているのだ。
ただ自分が自分であり続けるために、彼らは歌うのである。

Fasciinatiion / The Faint
THe Faint-Fasciinatiion

人間の間違い、フェイントの正しさ
 ブライト・アイズやカーシヴなど、非常に感情的である意味人間的な特徴を強く持ったバンドが多いサドル・クリーク・レーベルの中で、エフェクトを多用したボーカルとエレクトロ・ロックという余りにも非・人間的なスタイルをとってきたフェイントの存在は明らかに異質だったが、本作はそのサドル・クリークに別れを告げ、新たに立ち上げた自主レーベルからのセルフ・プロデュース作となっている。だからといってサウンド面にも歌詞世界にもこれといったドラスティックな変化があるわけではない。ゴシップから宗教や教育にちょっとした人間関係まで、世界の様々な闇にリンクした退廃的なリリックを無感情・無機質に歌うエフェクト・ボーカルを聴くと、僕にはなんだか機械からの警告のように思えていちいち興味深い。実際に、収録曲の“マシーン・イン・ザ・ゴースト”の中で彼らはこう歌っている。「この機械の中にゴーストは潜んでいない。間違いを犯すのは僕たちのせいだ」、と。人間は、生まれた時から、本質的に間違っている。どうしようもなく間違いを犯してしまう救いがたい動物である。自分たちが作り上げた機械にすら知能的な成長や客観的判断やスピードといった点で明らかに劣り、今ではそんな機械の監視下で行動しなければ安心な生活も送れないという落ちぶれようである。タイトルの『ファシネイション』とは「魅了・魅惑(的な力)」という意味だが、いつだって人間を間違いに導くこの言葉に現代のデジタル情報社会を象徴する“i”の文字が多用されていることが皮肉に思えて仕方がない。こじ付けだけどね。
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17:56 | 音楽 | comments (1) | trackbacks (0) | page top↑
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by: | 2008/08/31 22:36 | URL [編集] | page top↑

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