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黙示録の風景

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ヴァイオレット・カラーの美しい夕焼け空。
ベックは、これを『モダン・ギルト』と呼んだ。

Modern Guilt
/ Beck

Beck-Modern Guilt
世界への危機感
 世界に再び意義を申し立てていく決意を明らかにした前作『ザ・インフォメーション』に続く、ベックからの新しいステートメントが届いた。その名も『モダン・ギルト(現代の罪)』。本作の着想の出発点になったとベック自身が語る“ケムトレイルズ”という曲があるのだが、ここで彼は一見美しく見える空とその美しさの真実としての大気汚染について歌っている。表層部の喜びと深奥部に隠された欺瞞という二面性。楽しげな広告の背後に秘められた意図、ネオンの煌びやかな光に包まれた都会の喧騒、商業的な悪意の透けて見える名ばかりのエコなんかと同じようなもんだ。表題曲でベックはこう歌っている。「何をしてしまったかわからないけど、でもなんだか恥ずかしく思う」。人間の狡猾な知性から始まった全世界同時進行の化かし合いと、生きているだけで知らず知らずのうちに自分自身もその化かし合いに加担してしまい、気付けば状況の共犯者になってしまっているという現代の不可逆的な構図そのものを、ベックは「現代の罪」と呼んだ。「生きているだけで罪」、「でもそれが今を生きるということ」という抜け出すことのできないダウンスパイラルなのである。
 デンジャー・マウスが手がけたビートはもちろんどれもやりたい放題なのだが、そこに歌をのせるベックはこれまでになくダークでシリアスだ。「現代の罪」を暴きだす二面性がここにも!というのは明らかに考えすぎである。もっと聴きこまなきゃ。
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