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最強のコンピ

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無敵のノンストップ・ダンス・コンピレーション・シリーズ、『ダンスマニア』。
僕の実家の勉強机の本棚は参考書ではなくこのシリーズで埋め尽くされている。
僕の音楽原体験は間違いなくここだった。
今じゃ名前言うのも恥ずかしいかつて一世を風靡したダンス・ゲームの『ダンレボ』。
その『ダンレボ』で使われた曲はほとんどすべてが『ダンスマニア』収録曲だった。
ノーマル・シリーズにスピード、クラシックス、ベース、サマー、ウィンターなど、
シリーズも多岐に亘り様々な種類のダンス・ミュージックが
どのシリーズでもノンストップで収録されている。
プロディジーやケミカル・ブラザーズなんかの大物も時どき顔を出している。
ビートルズやストーンズは歌えなくても
キャプテン・ジャックやパパヤにバス・ストップなら今でも完璧に歌える。
僕の昔の夢は東芝EMIに入って『ダンスマニア』シリーズの制作に関わることだった。
中学生になって、実はアイドルものやダンス系が好きだとバレてしまって
かっちょいいロック以外はアホらしくて聴けないとでも言うような
同級生の理解ないロック・ファンたちにいじめられることになりましたが、
今では懐かしい思い出です。

ですがですが、しばらく使っていなかったコンポがぶっ壊れたようなので聴けません。
『ダンスマニア』なんて恥ずかしくて自室でこもりながらじゃなきゃ聴けない。
だから今はi-Podでこれ聴いてます。
ダンスは僕を明るいどこかへ連れて行ってくれた。
それからしばらくして僕がロックに夢中になり始めたのは、
ロックだけが結局はどこにも行けない僕を認めてくれる音楽だったからだ。

Pablo Honey
/ Radiohead

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美しくなりたい
 知り合いに「最初の頃のレディオヘッドって結構普通のロック・バンドじゃない?」と言われて、後ですぐに否定したけど一瞬でも「そうかも」と思ってしまった自分が恥ずかしい。“クリープ”が入っていて“エニワン・キャン・プレイ・ギター”が入っていて“プルーヴ・ユアセルフ”が入っていて“アイ・キャント”まで入っている。こんな破格のデビュー・アルバムが他にあってたまるかってんだ。今聴いても凄まじいデビュー・アルバムだよな。
 「俺には居場所なんてない」「俺なんて死んだほうがマシだ」「頑張っても俺にはできない」といった数々の自己否定でトム・ヨークはこのアルバムを埋め尽くした。死ぬほどなりたいものにもなれず、死ぬほど手に入れたいものにも触れられず、かといって開き直ることもできない無力な男のやり場ない諦念から生み落とされたロック・アルバム。絶望的というより絶望そのものとでも言うべきこんなアルバムがみんなのロックの名盤であるわけがない。でも、無力なのは彼だけか? 美しくないのは、彼ひとりなのか? 一般的な評価はまだまだ中身に相応しいものでないような気がする。少なくとも僕は、「怪物」と化し時代やロックの在り方を含むあらゆる物事に懐疑的な目を向け本当の「正しさ」を追い求めた後の巨大なレディヘ像より、美しくない自分に絶望し窒息しそうになりながら、そんな自分を嘆くことでしか存在の自己申告すらできなかったこの頃のトム・ヨークが好きだ。むしろレディヘの作品群の中ではこれが一番好きなぐらいだ。そして、この男を絶望から連れ出して「その先」へと導く唯一の救いとして鳴り響いた収録曲の数々は、だからこそ切なく悲劇的であり、余りに美しかった。

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