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ジャケット・ジャクソン

ジャネット
たった一度だけ見せたジャケットの表情シリーズ(?)。
YUKI、ベックに続き、今回はジャネット・ジャクソン。
右側のセレブ感溢れる『オール・フォー・ユー』の前に発表されたのが、
左側の暗くうつむいた『ヴェルベット・ロープ』だった。
信じられない変わりよう。
大人の世界では、『ヴェルヴェット・ロープ』の頃のジャネットは、
どうやら「アーティスティック」の一言で片付けられるらしい。
『ヴェルヴェット・ロープ』は、そんなに美しい作品ではない。
恋人ともうまくいかず、
アーティストとしていつまで経っても兄に勝てないジャネットは、
最高に情けなかった。

ジャネットは、自分に厳しい女性である。
今年発表された最新作でも必死に自分を律しようとしていたが、
ジャネットの表現の矛先は世界ではなくいつも自分に向かっている。
踊り続けること、セクシーであり続けること、人を愛し続けること。
ジャネットは常に自分自身にそれを求め続けてきた。
そして、なぜ自分がそれを追い求めるのかという
根本的な疑問と向き合ったのが『ヴェルヴェット・ロープ』だった。
その答えが、『オール・フォー・ユー』の笑顔だと思っている。
『ヴェルヴェット・ロープ』で自分の情けなさを認められたから、
『オール・フォー・ユー』で再び彼女は弾けられたんだと思う。
「私はこのままでいい」。
『オール・フォー・ユー』のでっかい笑顔は、
そんな開き直りと紙一重の希望だと思っている。
二枚とも素晴らしいアルバムです。
中学生の頃、この二枚を何度も何度も聴いて、僕は元気を振り絞っていた。


CDレヴューはCSSの新作で。
ラヴフォックスかわいい。
サブウェイズのシャーロット嬢以来のロックンロール・クイーンだ!

Donkey
/ CSS

Css-Donkey.jpg
死ぬほど退屈なのよ!
 演奏がタフになった。本作発表に辿り着くまでの道程にはメンバーの脱退やマネージャーが金を持ち逃げするなど結構大変な出来事があったようだが、一聴しただけで確実な成長を確認できる良いセカンドだ。音の強度が前作とは比べ物にならないぐらい高い。楽器なんて持ったこともないようなド素人集団が「とにかく何か面白いことをやりたい!」という単純な欲求を満たすためだけに結成されたこのバンド。もうただのバンド活動をするだけでは今の彼女たちの欲求は満たせないような気がする。ネクスト・レベルへと意欲的に踏み出そうとする気概が本作からは感じられる。そして、これは相変わらずだが、ラブフォックスのボーカルが良い。めちゃくちゃ良い。どんな風に歌おうが、その歌声には怒りとか退屈とか憂鬱なんかがしつこくまとわりついてくる。
 とにかく楽しくてノレるパーティー・ソングやダンス・ロックはごまんとある。CSSの音楽がそれらをいとも簡単に振り切っているのは、もはやバンド名の由来を説明するまでもなく、「面白いことがしたい!」という単純極まりない欲求の根底に渦巻くこれまた極めて単純な退屈や憂鬱といった「違和感」の存在が大きい。そして、その「違和感」を実感として持って音楽をやっている連中は以外に少ない。何に怒っているのかわからないアジテーション・ソングなんか、誰の心も動かせやしない。それと同じだ。楽しくなる理由のないパーティー・ソングなんて、場違いな雑音と同じだ。ほとんどのパーティー・ソングやダンス・ロックがそんな「理由なき快楽」としてやかましく響く中、CSSはそんな既存の、作り物の楽しさに「そんなの死ぬほど退屈なのよ!」と拳を振りかざし、その退屈越しに自分たちの思い描くダンス・ロックの理想の形を伝えてくれる。ラブフォックスのキャットスーツだってライブで男性用下着を投げ飛ばすのだって、死ぬほど退屈だからだ。その退屈さがそのまま彼女たちの音楽の説得力として、聴き手のテンションを確かに高めてくれる。好き。
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