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美しき人々

今朝、大学に向かう前に何気なくワイドショーを観ていたら、
なんだか不意に楽しくなってきた。
なんでも“Beautiful People”なるコミュニティ・サイトの日本版が始まって、
ジワジワと人気を集めているよう。

ビューティフォー・ピーポー(これでも英語専攻)。
なんて浅はかで単純な、
でも気持ち良いくらいにサイトのコンセプトを丸裸にしたネーミング。
もはや言うまでもなく、
「美男美女」だけが参加することを許されたコミュニティ・サイトである。

本国アメリカでは12万人以上が参加している人気サイトらしく、
日本でも現在およそ2000人が登録されているようです。
参加資格は「美男美女」であること。ただそれだけ。
すでに会員になった多くの「ビューティフォー・ピーポー」たちが、
参加希望者の容姿が「美男美女」かを判断して、
過半数以上の支持を得られたら参加を許されるみたいです。
ネットの世界で、「美男美女」と認められるわけですよ。
男性の場合は社会的な地位の高さまで求められるらしい。
僕なんか、秒速ではじかれちゃうんだろうな。
でも面白いと思う。
僕はものすごく興味がある。

オフ会の映像なんかもしっかり観てしまったのだけれど、
やることはひたすら自分の「ビューティフォー」なところの自慢。
親がホテル持ってるとか、俺ならどこの店でも顔パスとか。
参加してる人たちはいけ好かない連中ばっかりだったけど、
サイトのアイディアそのものは、わかりやすくて僕は好きだな。
ネットの世界には、匿名という隠れ家に引き篭もってるくせに、
だからこそ自分の本性が曝け出せるという、
なんだか「陰湿さ」を「自由」と言い違えたようなバカが多いけど、
“Beautiful People”のコンセプトは、そんな中で、とても清いと思う。
まぁ多分中には某mixiみたいに
ヨコシマな気持ちで参加するやつがいっぱいいるだろうから、
コンセプトの本当の魅力は十分に発揮できずに終わるんだろうけど、
正直な話、ショーモナイと思うけど、でも気持ち良い。
「美男美女」が寄り集まって存分に楽しんでもらえれば良い。

自分の中の「美しい人」って、どんな人だろう、
ともう答えはわかりきっているのにとりあえず考えてみる。
うん、これだと思う。
「自分の中のピュアなものを守り続けている人」、である。
それが最高に「ビューティフォー」な人だと思う。

勘違いしないで欲しいのだが、
「ピュア」といっても「純粋」とか「世間知らず」とかそういう意味ではない。
「かっこいい」とか「可愛い」とかいうことよりも、
もっと内側の方で、タフであり続けるものを持っている人である。
それを、自覚せずとも守り抜こうとしている人である。
そういうピュアであり、タフなものを持っている人は、
黙っていてもそれそのものが圧倒的な存在感を放つものである。
そんな人、そうそう出会えるもんじゃない。
でも、数少ない心当たりはある。
僕は、そんな人になりたい。


ボブ・ディランの65年作。

Bringing It All Back Home
/Bob Dylan

ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム


革命前夜のきらめき
 ボブ・ディラン初期フォークの傑作を聴きたいなら『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』をお勧めする。ロックの表現形態に移行してからの作品なら『追憶のハイウェイ61』と『ブロンド・オブ・ブロンド』だ。フォークからロックへ。ボブ・ディランが自身のスタイルを大きく変えた60年代において、このアルバムの立ち居地は良く言えば変革における必然的なプロセスのひとつであり、悪く言えば移り変わりの狭間で中途半端にぶら下がっている作品である。それはどちらでも良い。ただ、LP盤での発表当時、A面にロック・サイド、B面にフォーク・サイドを収録という非常にわかりやすい形で明らかな分岐点を記録した本作が、彼のキャリアにおける重要作であることは間違いない。アルバム発表と同年に行われたフォーク・フェスティバルで、ステージにエレキ・ギターを持ち込んだボブ・ディランに保守的なフォーク・ファンが怒りを露わにし、いったん裾に引っ込んでアコギに持ち直して再びステージに立った彼が本作のラストを飾る“イッツ・オール・オーヴァー・ナウ、ベイビー・ブルー”を眼に涙を浮かべながら歌ったのは有名な話。フォーク・ファンからは罵声を、若者からは歓迎を大々的に受けたロック的なスタイルへの以降だが、本作ではまだフォーク・サイドに分があるような気がする。彼のストーリー・テリング特有のどうしようもなく言葉が溢れてくることへの一種の高揚が感じられるのはフォーク・サイドの方だ。ザ・バーズのカバーで有名な“ミスター・タンブリン・マン”も収録されている。でもこれの半年後には『追憶のハイウェイ61』を発表して完全にロックをモノにするんだから、やっぱり本作は至極前向きに受け止めるべきプロセスのひとつなんだと思う。だからこそ、彼はステージで泣いたんだろう。
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