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完走

酒
コールドプレイ・マラソンをやり抜いて、昼間まで眠りこけて、
今日も夕方から酒を飲んでいる。
ロックを肴にして、もはやただの酒飲みと化して、過ごしている。
学校休んで夜も早いうちから酔っ払っていると聞いたら親は泣きそうである。
そういえば、音楽聴いてそのまま床で寝たから、
ずっと同じ一畳ぐらいのスペースだけで生活している。
これはいけない。不健全である。
夜中に散歩でもしに行こうか。
今日はN.E.R.Dの新作も聴くのだ。
まだうまくまとまってないけど、とりあえずコールドプレイの新作について。


Viva La Vida or Death And All His Friends
/ Coldplay

美しき生命 【初回限定盤】


初めて求めた「具体性」
 コールドプレイの音楽は、21世紀最高の「ストーリー無き」ロック・ミュージックである。いや、楽曲の背景にあるディテールを説明するためのストーリーを、彼らの音楽はこれまでまったく「必要としてこなかった」といったほうが正確かもしれない。それは、聴き手を表現の核心部分に導くための細かいストーリーを必要としなくても、彼らの音楽はすでに眩いほどの「本質」のみを照らし出す極めてラジカルな表現として完成していたからだ。そして、そんな一切の注釈を厳しく排除した彼らの表現は、だからこそ抽象的だった。感情の棘を削ぎ落とした徹底的な俯瞰力という才能。それこそがコールドプレイというバンドを美メロ・バンドの海から浮かび上がらせる一番の存在感だった。
 コールドプレイ・マラソンを無事にやり遂げた安心感からか、本作をいったん聴き終わった直後に爆睡してしまったので実はまだあんまり聴けていないのだが、とりあえず聴き終わった時の印象は、グリーン・デイの『アメリカン・イディオット』やマイケミの『ブラック・パレード』を聴いた時のそれと激しく重なった。つまり、「とことん明確」な「コンセプト・アルバム」ということだ。そして、それが何よりも本作のエッセンシャルな部分を伝えている。最終的に一曲目の“天然色の人生”に帰結するようになっているアルバム構成、印象的なパーカッションのリズム、コールドプレイ史上最も激しいギター・サウンド、一曲の中にまったく異なるヴィジョンを持ったチャプターが存在するという破天荒な試み、それらすべてがこれまでのコールドプレイの流儀とは明らかに大きく距離をとったところから鳴り響いてくる。そして、コールドプレイがこの明確なコンセプト・アルバムで掲げるテーマとは、アルバム・タイトルからも明らかな通り、ズバリ、「生と死」である。
 コンセプト・アルバムとは、文字通りひとつのある明確なテーマに沿って展開するアルバムのことである。そこに必要とされるのは、すべてを包み込む壮大な抽象性ではない。テーマの輪郭をはっきりと示す具体性である。クリス・マーティンの書く詞が本作で激変したとは思わない。ただ、本作を埋め尽くした言葉の数々が伝えるこのアルバムのコンセプトの中身が「生と死」という明らかな具体性を伴っているところが、これまでのコールドプレイの作品とは大きく違う。それだけ誤解は許さないということだろう。これまでの作品を「三部作」とまとめて、本作から新しいスタートを切ったコールドプレイ。そこにかける突破への意志の強さは、中途半端なものではない。まだそこまでしか言えない。散漫ですんません。08年、最も巨大な大衆性、話題性、批評性を兼ね備えている作品であることは間違いないです。
 個人的に面白かったのは、聴き手の好みでどっちから捉えてもいいように分断された対極が同居するコンセプトにしたにも関わらず、コールドプレイ(というかクリス・マーティン)からの本作に対するオピニオンが明らかに「それでも生きる」という生命力に思い切り傾いているところ。コールドプレイにも迷える感情が芽生えたか? これまでで一番好きなアルバムになりそうです。早くも新生コールドプレイの「次」に期待。
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20:15 | 音楽 | comments (4) | trackbacks (0) | page top↑
ひとり | top | コールドプレイ耐久

コメント

# 何かお疲れ!
体壊さんようにね!

今日は帰りに今月のrockin'on買っちゃったゼょ└|∵|┐

何となくのご報告。

by: ななしのごんべいりこ | 2008/06/17 21:32 | URL [編集] | page top↑
# ななしのごんべいりこへ
あんまり「名無し」になってないよ笑
今月の『渋松対談』がおもろい。
いや、いつもおもしろいんやけどね。
今回はアンドリューお兄さんがライターの話だけで残念やね笑
by: 幸大 | 2008/06/18 00:58 | URL [編集] | page top↑
#
概ね似たような感想を持ちました。今回のコールドプレイには驚きです。今作の、今までの作風からの逸脱と、新機軸のなり方には潔さを感じます。確かに今までで一番アルバムとして優れているような気がします。

今までの作風はどちらかというとライヴ向きではなかったような気がしますが、今作ではライヴでも聴き所がありそうで楽しみですね。とはいってもサマソニは行けないんですが・・・。単独で待つことにします。
by: fafnir | 2008/06/18 06:59 | URL [編集] | page top↑
# fafnirさんへ
良いですね~今回の!
これまでのファンも納得できる進み方だと思うし、
「なんかナヨナヨしてて・・・」とか言う揶揄も楽勝で黙らせる「力」のあるアルバムだと思います。
そう、「力」。
ただギターがでかくなったとかではなくて、
fafnirさんも書いていたとおり「情熱」からくる「力」の存在感がでかい。
だから多分ライブで栄えそうなんでしょうね。
壮大と言うよりも、ダイナミックになった。
イーノの腕もあるんでしょうけど、本人たちの変わろうとする意志もすごいですね。
by: 幸大 | 2008/06/18 15:29 | URL [編集] | page top↑

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