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Nobody Knows

3週間前にインターネットで注文したDVDたちがまだ発送されないので、
今月はなんだかあんまり映画を観ていないような気がする。
それでも、ものすごく印象的な作品がひとつあった。

柳楽優弥くんが主演の『誰も知らない』。
20年位前に実際に起こった育児放棄の事件を題材にした作品らしいのですが、
シーンの1秒1秒が切実で痛烈な社会批判になっていました。
コンビニで店員から内緒で廃棄の食べ物をもらう子ども。
近くの公園で髪の毛を洗う子ども。
学校に行くことすらできない子ども。
子どもの死に直面する子ども。
それでも「誰も知らない」あの家に帰るしかない子ども。
並みのドキュメント作品よりも大マジで、覚悟の感じられる作品だった。

柳楽優弥くん、良いですよね。
なんか、気張ってなくて、ギラついてなくて。
日本の若い世代の俳優はドイツもコイツも馬鹿みたいな顔してるけど、
柳楽くんの目と表情は抜群に良い。
YOUさんとのコンビも良いよ~。
応援してます。


さてさて、CDレヴューですが、
今日は6月に新作リリースの話題で日本でも盛り上がっているバンドの作品。
振り返って聴くと、自分の聴き方もずいぶん変わったなぁと実感すると同時に、
年とった気がしてなんだか悔しいです。

A Rush Of Blood To The Head
/ Coldplay

A Rush of Blood to the Head



人間は科学よりも奇なり
 高校の時の知り合いにトラヴィスとコールドプレイを同列で愛聴しているやつがいたのだけど、本当に止めてくれと思った。ちゃんと話し合った事はないが、見た感じでは好きな理由は「美メロ」だとか「イケてる」だとか、そんな風だった。アイツはいったい何を勘違いしていたのだろうか。トラヴィスの歌には生活がある。コールドプレイの歌はそんな日常を離れた人間の内なる感情や想像力に訴える力を持っている。どちらが良いという話ではない。両者は、音の出所が真逆といって良いほど食い違っているのだ。当然、感動の種類や質感も違う。アイツはいったい何を聴いていたのだろうか。今も元気にやっているだろうか。
 “サイエンティスト”の「科学や進歩より僕のハートは雄弁だ」という一節がコールドプレイのすべてを物語っている。コールドプレイの多くの楽曲が一応にラブ・ソングとしての体裁をとっているにも関わらずいとも簡単にそれを振り切っているのは、オーロラのように冷たく神秘的で美しいメロディとシンプルでありながらも徹底して選び抜かれた言葉の数々が複雑に絡み合って、歌に無限とも言える驚異的な奥行きを与えているからだ。クリス・マーティンは、“サイエンティスト”で愛の終わりというありがちな色恋沙汰を取り上げながらも、数字の限界に挑む科学よりも人間の感情や精神の可能性の方が複雑で果てしないと歌い、その謎を解き明かしていくかのように去っていった「あの人」に向かって祈りのごとく語り掛ける。本作は、デビュー・アルバムに対する中傷を乗り越えて歌の中身そのものの強度をグンと引き上げ、驚異的なセールスと共に実力を見せ付けたセカンド・アルバム。続く『X&Y』で更にスケールを高めていく彼らだが、個人的に一番好きなコールドプレイのアルバムはこれだ。
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