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なんと

ROCKIN' ON JPANからメールが来た。
知らないアドレスからだったから、迷惑メールかと思ったけど、違った。
迷惑メールだったら件名のところにはいつも卑猥な言葉が並んでいるけど、
書いてあったのは「ジャパンレヴュー掲載のお願い」。
僕が送ったレヴューをJAPAN6月号に掲載したいって。
このブログでは一度載せた記事ですけどね。
“汽車に乗って”について。

ちょっともう興奮しちゃって何がなんだかわからなくなって、
10分ぐらいはテレビをボーっと観てたんですけど、
メールに「お電話ください」と書いてあったので、
震える手で携帯と格闘しながら、メールに書いてあった番号に電話しました。
侵しちゃいけない聖域に踏み込むような覚悟で電話したんですけど、
案外あっけなく終わって、こんなもんかと言うか、ちょっと安心したと言うか。
もう今は興奮もおさまりました。嬉しいです。

僕は、JAPANは買っていません。
読んでいるのは専ら洋楽誌のrockin' onの方です。
ほいじゃあなぜJAPANに投稿したのかというと、
それはもちろん、説明するまでもなく、YUKIについて書いたものだからです。
一番信頼している人について書いて、
唯一信頼している雑誌社にそれが載ると思ったら、
これほど胸の高鳴るものはありませんね。
多分これからしばらくはYUKIの音楽を聴きなおす作業に入るな。
いや、正確にはもう入ってるというか、今は『PRISMIC』を聴いています。
今月はライブも待ってるぞ。

『PRISMIC』。
もう一回、声に出して、『PRISMIC』。
僕の、すべてを変えたアルバムである。
「一枚選ぶとしたら?」と聞かれたら、絶対にこのアルバムを挙げることにしている。
初めて買ったCDではない。
初めて真剣に聴いたロック・アルバムでもない。
でも多分、初めての、「思い出のアルバム」である。
このアルバムを聴くことは、最初は過去の思いを舐める情けない行為だった。
でもこの「思い出のアルバム」が、それだけじゃなくなった時、
「思い出」だけではこのアルバムへの思いを説明し切れなくなった時、
僕の中に「ロック」が完成した、と思う。そういうことにしている。

『PRISMIC』の一曲目は“眠り姫”。
二曲目は“the end of shite”でその次が“66db”……。
ラスト三曲は“プリズム”に“ふるえて眠れ”、そして“呪い”。
まるで分裂症みたいに、YUKIの中の色んな人格が顔を出すアルバムである。
分裂症は、抑圧や喪失からくる激しい感情の波が覆いかぶさろうとした時に、
その脅威から逃れようとするために別人格を言わば磔刑にする逃避手段である。
まさにそんなアルバムだ。
時に奔放に、時に陰湿に、YUKIはこのアルバムの中で、
右往左往してあちこちに体をぶつけながら、それでも前に進むことを選び抜いた。

今度のライブで同じ空間を共有する多くのファンの中で、
このアルバムを一番に挙げる人は多分少数派だろう。
でも、もしこのアルバムが、
YUKIがなんとか自分を前に進めるために吐き出した「わがまま」なら、
俺が死ぬまで受け止めてやる。

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12:05 | 音楽 | comments (2) | trackbacks (0) | page top↑
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コメント

#
久しぶりです!
うぉおうおうすすすすごいですねー!そりゃ驚きました!
私は、JAPANの方をいつも買って読んでたりするので・・・。
幸大さんはやっぱり尊敬します(本気)。

私、YUKIとの出会いはPRISMICでした。
なんていうか、今思えばすごく地味な作品ですが格好いいですよね。本来のYUKIらしさっていうかまぁ、JAMの壁を乗り越えられてないように感じますけども。
またお邪魔しますv
by: ミカ | 2008/05/07 13:46 | URL [編集] | page top↑
#
お久しぶりです!
ミカさんの「おうおう」っていうの、なんだか元気が出るので好きです笑
そんな、尊敬だなんて、恐縮です、照れます笑

そう、確かに『PRISMIC』は壁を乗り越えられていないと思います。
それはJAMのことに限らず、あらゆる「壁」です。
僕もYUKIの森には『PRISMIC』を入り口にしたんですけど、
最初は、なんだか暗いし、地味だし、ダメなアルバムだと思いました。
でも、今ならわかりますよ。
『PRISMIC』は、壁を乗り越えられない自分を、それでも良い、と認めたアルバムなんだ、と。
不完全な自分で良いんだ、と。
大切なのは、それでも前に進み続けることなんだ、と。
だからこそ感動的なんだ、と。
by: 幸大 | 2008/05/08 11:48 | URL [編集] | page top↑

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