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複雑怪奇

Antidotes
/ Foals
アンチドーツ(解毒剤)


新世代の完成形か
 ロックが古い価値観を否定し、それに替わる新しい価値観を提示するものならば、これはただの異端ではなく新世代の普遍なのかもしれない。マイ・スペースで注目が高まって、というもはや新世代にマストな勝利の方程式も実践している。クラクソンズほどのインパクトはないが、面白いバンドだ。マス・ロック的な複雑さの中にホーンもアフロもぶち込んで意味不明な音像を作り出し、その中でとにかく踊れることに重点が置かれている。「ポップ」という曖昧なタームではこの音には追いつけない気がするが、最終的にはそう言うしかないような気がする。正直、僕にはちょっとよくわからない。前も見えないまま闇雲に走り出して、最後までちゃんと走り続けたのに置き去りにされたような感じだった。僕は古い人間ということだろうか。まだ20歳なのに、ちょっとひどいじゃないか。
 最近のUKロック、とくにこういうダンス・ビートを持っているバンドには、ほとんど言葉の意味がない。どうでも良いことを歌っている、というよりも言葉からどんどん意味が乖離している、と言った方が正確か。まるで言葉すらもサウンドの一部でしかないとでも言うかのように、言葉に意味を必要としていないのだ。このアルバムも、ラケットやらガジェットやらカシアスやらホスピタルやらヴァンパイアといった共感や批評からは遠く離れた境地の言葉で埋め尽くされている。それでも確実に「オモロイもの」を提供できているから彼らは良いが、これから先、新世代の音楽がペラッペラに骨抜きされた「なんとなく新鮮」な空気感を鳴らすだけのものにならないように心から願っている。
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