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宝塚の美学、オタクの哲学

もう午前0時を過ぎているので今は1月4日ですかね。
ちょっと遅れましたが明けましておめでとうございます。
クリスマスからまだ2週間ぐらいなのに、移り変わりっていうのは随分と気が早いみたいです。
まだ08年になった実感がまったくないです。
そして日付では今日ですが、明日また福岡県の方に戻ります。
今は大阪よりもあっちの生活が日常だから、戻ったら余計に実感ないだろうな。
大学の授業が始まって実感するのはイヤだな。
とにかく、今年もよろしくお願いします。

さて、今日はひょんなことからお姉ちゃんと宝塚の公演を観に行って来ましたよ。
実家では思い切り引きこもる予定だったので、突然人の集まる場所に連れて行かれて戸惑いました。
さすが女性信者の多い宝塚、劇場周辺は女の人がすごく多かったです。
宝塚って、趣味のひとつとしてはマニアック度の物凄く高いものだと思うんですけど、
それが関係してるのかなんなのか、宝塚信者の人は見た瞬間に「この人は!」という感じでわかりました。
メイクかな、ファッションかな、いや、空気感とかオーラって言った方が正確かな。
とにかく、別に取り立てて目立つとこのない普通の格好なんだけど、普通の人とは何かが決定的に違いました。
それが不気味で「怖い怖い」と言い続けていたらお姉ちゃんに怒られました。
うちのお姉ちゃんも信者です。

劇が1時間30分、休憩挟んでショーが1時間。そんな感じだったかな。
率直に言うと、めちゃくちゃ面白かったです。良い体験ができたと思う。
脚本がどうこうとかはド素人なのでわかりませんが、
劇そのものよりも宝塚っていう劇団の「在り方」がすごく面白かった。

宝塚、と聞いて頭に浮かぶイメージって、だいたいみんな同じようなものだと思う。
そして、今日の舞台はそれを1mmも裏切らないものでした。
ピュアな愛があって、衣装はミラーボールのごとく輝いていて、
男役の宝ジェンヌたちは本物の男以上にかっこよくて……。
そんな「お決まり」の世界がキラキラと光っていました。
そして宝塚の素晴らしいところは、観客がその「お決まり」の舞台を観るために足を運んでいるということ。
今日も「お決まり」かどうかを確かめるかのように、毎日。
それに尽きると思う。

宝塚というマニアックな舞台で「お決まり」の世界が繰り広げられて、そこに客が集まる。
今日いろいろ実際にこの目で見てきたのだけど、「お決まり」なのは舞台の上だけじゃない。
舞台の外でも各ジェンヌさんのファン・クラブの人たちが宝塚にしかない世界を守り抜こうとしていました。
今日一度観に行っただけでわかったのだけど、ファンにはちゃんとルールがある。
拍手やあらゆるリアクションとか、ファン・クラブのグッズは不用意に外で出しちゃいけないとか……。
舞台にしてもファンにしても、その「お決まり」なルールは現代的じゃなくて、融通がきかないし、要は古臭い。
でもそこにはきっと宝塚にしかない美学がある。
オタク特有の、「お決まり」を守り抜く哲学がある。
それがどんなに効率が悪くても、だ。


今の時代は進歩し過ぎたなぁ、と個人的には思う。
もう前に進まなくて良いとも時に思う。
音楽の世界だって、データ、CD、レコード……可能性が多過ぎる。
可能性と自由が増えた分、ひとつに固執する熱さが失せ過ぎたと思う。
利便性はどんどん進歩するけど、そこにロマンはないと思う。
だからこそ、宝塚の「お決まり」感は明らかに時代から浮いてる。
なんでそんなにって言うぐらい宝塚のイメージを強固に守り抜こうとしてる。
今日の公演にはそれを物凄く象徴するシーンがあって、
町の小さなサーカス団のメイン・アクターが、
大手サーカス団のオーナーに嫌味ったらしく「相変わらずな古臭さ」や「時代遅れ感」を指摘され、
そのメイン・アクターは「その変わらなさが良いのよ!」と堂々たる態度で言い返す。
宝塚のことだと思った。
素晴らしいと思った。
宝塚の「お決まり」な「変わらなさ」は素晴らしいと思った。
それを本気で守り抜こうとしているファンも素晴らしいと思った。
そこを守り抜けなくて中途半端になったままダラダラ続いてるドラえもんとは訳が違う。
宝塚には、夢があると思った。
今の時代にロックというシリアスで全然オシャレじゃない音楽を必死に聴き漁っている一人のオタクとして、
宝塚にはたくさん羨ましいところを感じ、共感を抱きました。
新年早々エキサイティングな体験が出来て良かったな。

負けてはいられない。
次の更新からは07年ベスト・アルバムをやります。
まずはNo.50~41までを、と考えています。
ちっぽけでオタクな当ブログ“Over The Border”ですが、
08年も温く見守ってやって下さい。
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