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五つ星

気付けばもうこんな時間。
買ったばかりのYUKIの『five-star』をずっと聴いていました。
このシングルコレクションは良いぞ。
もちろん内容もだけど、僕は良い聴き方をした。と思う。
それについてはまた今度。

今回も見たぞ。アマゾンのカスタマー・レヴュー。
「スタイルが統一されていない」なんて批判ができるのは、
YUKIの音楽との向き合い方を全然理解できてない、ってことだ。
YUKIは、作品ごとに「やりたいこと」を大きく変えるタイプのアーティストだ。
それはサウンド面の話ではなくて、もっと精神的な部分の話。
言いたいこと、それを伝えたい対象が各作品でまるで違う。
サウンドはそれにあとからついて行っただけで、
作品ごとにふさわしい音を選んできたと思う。
そういう意味でYUKIのスタイルは作品を重ねるごとに確立されていってる。

それに、ベスト・アルバムとかシングル・コレクションっていうのは、
初心者への正しい入門編には絶対になり得ない。
これはもう経験した人間の実感だから間違いない。
ベスト云々っていうのはそのアーティストの本質を理解する部分をすっぱ抜いて
作品の上辺の良さだけを伝えすぎちゃう。
多分ひねくれた奴だと思われるんだろうけど、ベストは初心者よりもむしろ、
そのアーティストのキャリアを自分なりに俯瞰している人向けだ。
それ以外の人が聴いたら理解の妨げになって危ないだけ。
『five-star』は絶対にYUKIの表現の森の入り口に使って欲しくない。

今日はもう眠いのでこのへんにして、
『five-star』に関しては次回にきちんと書きます。
今日はもうディスク・レヴューもパパッと終わらせて寝るぞー。
パパッと終わらせるけど、今年出た作品の中ではかなりお気に入りの作品。
今日は洋楽です。

We Were Dead Before The Ship Even Sank
/ Modest Mouse

We Were Dead Before the Ship Even Sank



なんといってもジョニー・マーが加入──
 しているのだ。ジョニー・マーといえばそう、あの超ド変態男モリッシーの書いた詩にイギリス全土がひっくり返るようなメロディをつけてみせた男なのだ。ザ・スミスのギタリストとしてエリザベス女王に死を突きつけた男なのだ。そして、そんなもはや伝説的な男に平気で「メンバーにならないか」と声を掛けられるアイザック・ブロックという男も、これまた大した奴である。そういうわけで、ジョニー・マー加入後初となるモデスト・マウスの本アルバムは、もはや言うまでもないかもしれないが、そりゃあもう並大抵の作品ではないのである。
 リアルライフを生きる中でふつふつと湧き出すフラストレーションをロックで吐き出す、というバンドの本質的な部分でザ・スミスとモデスト・マウスは非常に近い位置にいるが、その方法論はまったく逆だと言って良い。ザ・スミスの持っていた凄まじい迫真性が、モリッシーの奇妙な性癖の滲み出すリリックとジョニー・マーのため息の出るほど美しいメロディとが作り出す気色悪いほどの矛盾によって成り立っていたのとは違い、モデスト・マウスの場合は残酷かつ醜悪な世界を歌いながらもポップにすら響くメロディ・センスや痛快なアイロニーによって、聴き手をどん底に突き落とさないでちゃんと盛り上げる。そこがすごい。シングル曲の“ダッシュボード”なんてダンス・ミュージックとしても通用するんじゃないかと思ってしまうほどだけど、このアルバムは決してそんなに軽くない。全編をきちんと通して聴けば「船が沈む前に俺たちは死んでいたんだ」というこの嘲笑的なアルバム・タイトルの示しているものが、単にどうにもならない現状に開き直って笑い転げるということではなく、船が沈む前に死を迎えざるを得ない自分たちに祝杯をあげるという残酷さなのだということが理解できるだろう。もしあなたがこのアルバムを聴いて、そんなモデスト・マウスの「重さ」を少しでも感じるのならば、世界とはきっとそういう場所なんだろう。


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