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ロックとは

Love It When I Feel Like This / The Twang
Love It When I Feel Like This



イッツ・オンリー・ロックンロール
 言うまでもなく、ロックとは夢である。反抗としてのロックもある。極めてアート性の高いロックもある。ブクブクと太り倒して取り返しのつかなくなった商業ロックもある。でも、やっぱりロックは夢である。ロック大国イギリスでは、多くを頬張ることのできない労働者階級のキッズが夢を抱けるのは、酒とタバコとサッカーと、一本の白いラインと、そしてロックンロールだけ。これはオアシスのノエル兄貴の言葉だから明らかにロック視点だけど、とにかくそんなことも全く珍しくはないのである。日常は思いのほかに退屈で、理不尽で、でも世界はどこか能天気なぐらい軽薄だ。それでも生きていかなければならないことからくる反動というわけではないが、生涯を賭してロックするという夢を選択した連中のその単純なエネルギーにはやっぱり凄まじいものがあるし、それは絶対に素敵なものじゃなきゃならないと思う。
 「マッドチェスター隔世遺伝種」「受け継がれるマッドチェスター・サウンド」などドラッグとロックとダンスの絶妙な配合で80年代末のイギリスに狂騒のお祭り騒ぎを巻き起こしたあのムーヴメントを引き合いにした前評判でとにかくすごいことになっている5人組のデビュー・アルバム。オアシスを一緒に聴いたことから始まったというバンド結成のプロセスからしてメロディの太さには信頼が置けて、聴いた瞬間に「よっしゃ!」と快哉を叫んだ人も少なくないのでは?ダンス・ミュージックとしての抜群の機能性も確かにマッドチェスターを彷彿させる秀逸さ。でも多分、マッドチェスターの狂乱をリアルタイムで経験していない僕を含めた20代以下のロック愛好家にとって、たとえローゼズやハピマンをちゃんと聴いていたとしてもだが、「マッドチェスター云々」の触れ込みでは変に胡散臭くて何だかリアリティがないのだ。それよりもイッツ・オンリー・ロックンロールな夢と衝動と、素晴らしく良い曲が書けてしまうという決定的な事実と、あくまで結果としての良質なグルーヴとが一枚岩となって立ち上がって、「それでどこまでいけるか」を魅力的に見せてくれる彼らに僕はロックのリアリティを感じてしまうのだ。このバンド、めちゃくちゃ好きだなぁ。


おまけ
The Twang-Either Way
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