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宮崎駿と宮崎吾朗

ずいぶんと久しぶりの更新。
この前の台風で延期になった試験の勉強をしていたわけではなくて、
映画を観てました。

少し前に『魔女の宅急便』についてちょっと書いたけど、
あれから宮崎駿が監督のジブリ作品を改めてすべて観直しました。
前評判がいろんな意味で凄かった宮崎吾朗の『ゲド戦記』も、観ましたよ。

ん~何から書こうかな。
映画ちゃんと観始めて1年も経ってないド素人だけど、
やっぱりジブリ作品にはそれなりに感じるものもあって、
自分の中でまとめるためにもちょっとここで書こうと思う。

『ゲド戦記』、結構おもしろかったですよ。
ネットでレヴュー読んでも結構散々な言われ方だったけど、
僕は楽しんで観れました。
でも、宮崎吾朗は絶対に宮崎駿にはなれない。
それだけは確実です。

この前ジブリが大好きな友達に偉そうに語ってしまったけど、
宮崎駿と宮崎吾朗の決定的な差は、
人間に、表現に、自分に絶望しているかどうかだと思う。
それでも狂おしいほどそれらを愛しているかどうかだと思う。
字にしてみて思ったけど、こんなこと言って引かれなかったかな。
まぁそれはどうでも良いけど、とにかくそういうことだと思う。

僕にとっての宮崎駿の作品の印象って、
マジカルで、ミラクルで、多幸的で、優しくて、
逃避的で、閉鎖的で、そして、とんでもなく暗い。
そんな感じです。
そこにはなんていうか、
「人間はこんな風に生きるべきじゃない」
「絶対に何か間違ってる」「なんでみんなわかってくれないんだ」
そんな風に人間や表現や自分自身に絶望しつつも、
それでも性懲りもなく人間が大好きで、
アニメーションっていう表現から離れることのできない、
そんなどうしようもない隘路にぶち当たった人間だけが持てる
変な衝動がある。

だからこそ宮崎駿の作品は人間性を排除しようとするにも関わらず、
動物も、人間でも動物でもない不思議な生き物も、
ちょっと言い過ぎてもいいなら植物までもが人間臭い。
なんていうか、消そうとしても消せない「宮崎駿」であることの痕跡が
あの人の作品にはあちこちにへばりついてるんだな。
どのキャラクターも宮崎駿っていう一人の人間の別人格に見えてくる。

『ゲド戦記』にないのはそういうところなんだな。
あの作品は宮崎吾朗を背負ってない。
「生き様」とか「存在証明」とか言ったら
一気に青臭く、というか胡散臭くなるのかな。
でも、ひとつの人生懸けて選んだ表現に対する思い入れって、
多分何よりも大切なんだと思う。
そういうのって、
その人に関する知識とか情報がなくても伝わるものだと思う。
宮崎駿の作品が持ってる圧倒的な説得力っていうのは、
あの人の人間やアニメーションに対する思い入れなんだ。
それがすべてを蹴り倒して受け手の心にぶつかってくるんだ。

YUKIが『PRISMIC』の最後で解き放った「もう歌えないわ」っていう言葉も、
野沢尚が『破線のマリス』を終わらせた
「疑ってください/ここに映っている私を、信じないでください」っていう
二行の言葉も、
自分と自分が選んだ表現に絶望した人間だけが持てる変な衝動だ。
絶望した人間だけが表現できる愛しいまでの夢と希望だ。

宮崎駿もそれと一緒。
宮崎吾朗が人間に抱いてる希望以上に宮崎駿は人間を偏愛しているし、
アニメーション・映画にだってそうだ。
勘違いしないで欲しいのは、僕がずっと使ってきた「絶望」っていう言葉は
「希望」とほとんど同義ってこと。
だから宮崎駿の映画を観てる時は
どうやったってワクワクを止めることはできないです。

変なこと言ってるなぁ。
自分でもわけがわからなくなってるから
読んだ人は一層変なこと言ってると思うでしょう。
うまく言えなくてすんません。
もういいや、この辺で止めときます。
いろいろ思うことはたくさんあるのに、
伝えられないのは物凄く悔しいです。
でも延期になった最後のテストが明日あるからそろそろ勉強しないと。

今日のディスク・レヴューは安室奈美恵の作品。
前に「安室奈美恵の新作は絶対に良い」と言いましたが、
ようやく実際に聴いてみました。
彼女の作品ひとつも知らない状態で
新作に対する妄想を逞しくしていたにも関わらず、
そんな大きすぎる期待を見事に超えてくれた作品でしたよ。
宮崎駿じゃないけど、この人の思い入れが叩き込まれた作品だと思う。
ジャケ買い・ジャケ借りの真骨頂を味わった気分でした。

PLAY / 安室奈美恵
PLAY(DVD付)



止まるな、踊り続けろ
 これは良い!01年以降小室哲哉の元を離れ自身のR&Bを探り続けてきた安室奈美恵。その集大成のような大傑作である。完全にJ-POPに背を向けたアーバンなストリート性と攻撃的なビートで畳み掛ける冒頭曲“HIDE & SEEK”には、一発で聴き手の意識を作品世界に引きずり込む強力な引力と誰一人置いてきぼりにさせない圧倒的なグルーヴがある。
 安室奈美恵が小室プロデュースで絶頂期を迎えた90年代中頃。今でこそ当たり前のようにして聴いているが、当時の日本のミュージック・シーンにはこんな音楽は存在していなかった。ロックもヒップホップもR&Bも洋楽の物真似レベルで、そこに1人の人間の「生き様」どころかひとつの「人格」を投影して聴き手を感動させるなんて芸当すらほとんど不可能だった。そんな完全に慢性化しきったJ-POPシーンを牽引してきた人物だからこそ、彼女が今このアルバムをやることの意味は計り知れない。
 先行シングル3曲を含む全12曲が収録された本作には、全盛期のような感情爆発型の楽曲はたったの1曲も入っていない。それゆえ、ここには安室奈美恵という女性の内面世界も展開されていない。ただここにあるのは、都会の喧騒の中で生まれるプラスチックな快楽が放つ瞬間の眩しさとその中で「踊り続けること」を心に決めた彼女の決死の選択だけである。R&Bを物真似レベルから「ものにする」まで引き上げるためにかつてのファンを失ってまで、リスキーな方向転換をしてまで、このアルバムに行き着かねばならなかった彼女の「踊り続けること」への強い思いが最終曲“PINK KEY”の「Now it’s time to find your way」という言葉に集約されていき、聴き手に託される。素晴らしくコンセプチュアルで、素晴らしく「安室奈美恵」な1枚。2007年ベスト・アルバム決定。これは、誰にも抜けない。


おまけ
安室奈美恵-CAN'T SLEEP, CAN'T EAT, I'M SICK
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22:38 | 独り言 | comments (2) | trackbacks (1) | page top↑
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コメント

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お久しぶりにこんばんは。
コメント書きます。
小説の例の2行は自分でモザイクをかけて飛ばして読みました。
また後で改めて読ませてもらうね。
アムロさん。
ヤツのDVDがついている!という不純な動機が第一なんだけどレビューを読んで是非きいてみたいなと思ったので買ってしまうかもしれない!!
私はレビューに書かれたこと、聴きとることできないかもしれないけど、きいてみちゃうことにします。
DVDみたら報告さしてもらいますね(笑)
by: riko | 2007/08/11 00:05 | URL [編集] | page top↑
#
コメントありがと!
モザイクかけてくれてありがと!
『破線のマリス』、読んだら感想聞かせて欲しい。

やっぱDVDに入ってた?
かなりよこしまな購買理由やけど(笑)、
買ったらDVD是非見せてちょーだい!

明日、牛の参加はビックリしたけど嬉しいわぁ!
今までにないメンバーやし楽しも!
by: 幸大→riko | 2007/08/11 01:25 | URL [編集] | page top↑

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