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07年上半期ベスト・アルバム30

バイト帰りで疲れてるし、明日の昼間にやろうと思ったけど、
もうやりたくて仕方ないのでやります。
「07年上半期ベスト・アルバム30」です。
今年が始まって約半年、さっそく上半期を振り返ろうと思います。
今月はまだホワイト・ストライプスの新作が出るし、
配達の関係でポールの新作もまだ聴けてないし、
こんな中途半端な時に振り返っても良いの?という気持ちもありますが、
やりたいのでやります。

とりあえず6月に発表の作品は選考には加えないで、
07年1月から5月までに発表された作品で、
僕の聴いた数十枚の中から上位30枚を決めます。
本国では去年の発売だけど、日本での発表は今年という作品は加えます。
選考基準は、個人的な趣味と個人的な思い入れ。それだけです。
見る人によっては納得のいかないランキングになるかもしれませんが、
このランキングで僕の趣味がよくわかると思います。
邦楽は選考には入れません。
07年が終わる頃には邦楽でも年間ベストが決められるように、
これからいっぱい聴くので勘弁してください。
じゃあもう一気に30位から11位まで並べちゃいます。
10位以降はちょっとコメント付けます。
それでは、これが僕の上半期ベストです!


第30位 Mirrored / Battles
第29位 Year Zero / Nine Inch Nails
第28位 Beyond / Dinosaur Jr.
第27位 Infinity On High / Fall Out Boy
第26位 It Won't Be Soon Before Long / Maroon 5
第25位 Neon Bible / The Arcade Fire
第24位 The Best Damn Thing / Avril Lavigne
第23位 The Same Old Blood Rush With A New Touch / Cute Is What We Aim For
第22位 Trompe L'oeil / Malajube
第21位 Idealism / Digitalism
第20位 A Fever You Can't Sweat Out / Panic! At The Disco
第19位 Wait For Me / The Pigeon Detectives
第18位 Some Loud Thunder / Clap Your Hands Say Yeah
第17位 Ten New Messages / The Rakes
第16位 Costello Music / The Fratellis
第15位 Favourite Worst Nightmare / Arctic Monkeys
第14位 The Boy With No Name / Travis
第13位 Volta / Björk
第12位 Because Of The Times / Kings Of Leon
第11位 Minutes To Midnight / Linkin Park

こんな感じかな?
「あれ?シンズとマキシモ・パークとLCDは?」とか
「アクモンがそんな順位で良いの?」とか
「ナイン・インチ・ネイルズは絶対にトップ10入りだろ!」とか
「なんかレイクスがやけに上位にいないか?」とか
思うところはたくさんあるかも知れませんが、
これが僕の07年上半期の30位から11位です。
順位の差はありますが、それでも全部良い作品です。
名盤紹介で全部紹介しても良いぐらいです。
まず30位以内に入ってる時点で良い作品と思ってもらって良いです。
聴いてみたいな~と思っていた作品がもしあったら、
是非とも聴いてみてください。
順位に納得いかなかったり、頷いてみたり、
いろいろ思ってもらえると嬉しいです。
それじゃあ次は10位から2位まで発表します。
1位は「続き」で見てください。
ここからは本当に名作揃い。


第10位
Myth Takes / !!!
Myth Takes



踊りだしそうだ
 ダンスがロックを体内に取り込んだ瞬間を記録したデジタリズムも、「パラッパラ~」とつい口ずさみたくなるフラテリスも、狂騒の舞踏会に招待してくれたパニック!も、みんなそれぞれのグルーヴでダンス会場を脳内に持ち込んでくれたが、このプリミティブなグルーヴにはやっぱりかなわない。ロックもファンクもサンバも全部土鍋にぶち込んでごった煮にした野蛮だけど強烈なグルーヴ。冒頭曲の「シャッ、シャッ、シャッシャッシャッ、ドゥビ」は最高!
PV“Must Be The Moon”


第9位
Yours Truly, Angry Mob / Kaiser Chiefs
Yours Truly, Angry Mob



日常に笑いを生み出すポップ芸人
 ニューヨーク・ポスト誌が「07年最優秀作曲者」にこのバンドを挙げたのは、決してそのポップさに安易に飛びついたわけではなくて、レーベルとグルになって仕組んだハイプなんかでも当然あり得なくて、要はそういうことなのである。歌謡ポップネスを総動員して日常を笑い飛ばしてみせた本作の評価としてはあまりにも当然すぎる。まさに怒れる群集の大行進のような“The Angry Mob”のラストのコーラスは、2年前の「ナナナナ~」を完全に飲み込んでしまいそうなほどのハイライトです。
PV“Ruby”


第8位
The Bird And The Bee / The Bird And The Bee
The Bird and the Bee



血を流すソングバードと完璧主義の働き蜂
 レッチリにベックにフレーミング・リップスにリリー・アレン……とんでもない高学歴プロデューサーであるピアニスト、グレッグ・カースティンと、実際にバンドマンの父を持つサラブレッドのイナラ・ジョージの2人によるプロジェクト。ブルーノートというだけで音質には信頼が置けるが、グレッグの仕事ぶりとセンスの良さはその遥か上をいっている。清涼感に溢れていてムード・ミュージックとしても聴けて紅茶が進む、なんて油断していたらイナラのリリックの毒性に殺されてしまいそう。
PV“Again & Again”


第7位
Traffic And Weather / Fountains Of Wayne
Traffic and Weather



おっさん達のイノセント
 本作で通算4枚目になるわけだが、このおっさん達の光り輝くポップ・アルバムはいつでも新人みたいな初々しさと無垢さで埋め尽くされている。このアルバムでもそれは当然のように不変で、それはセカンド・アルバムや“Stacy’s Mom”の「焼き増し」ポップなんかでは絶対にない。4年間の長い不在を見事に埋めるのは、そのまったくグラつかないポップ・センス。NYの有名ニュースキャスター・コンビを「僕達まるで交通情報と天気予報みたいだね」と歌う表題曲は個人的にかなりツボです。
PV“Someone To Love”


第6位
The Good, The Bad & The Queen / The Good, The Bad & The Queen
ザ・グッド,ザ・バッド・アンド・ザ・クイーン



やっぱ大御所はすごい
 そりゃあオリジナル・メンバーで完全復活したダイナソー・Jrだって凄いけど、僕にとっての学生時代のサウンドトラックはグランジなんかじゃなくてブリット・ポップなわけで(それでもグランジに負けないぐらい時代錯誤だけど)、要はデーモン・アルバーンなわけで。そりゃあヴァーヴだって大好きなわけで。そういうことで、デーモンを中心に集められたこの超破格バンドにロンドンに対する愛憎をぶちまけられたら、僕はもう興奮せずにはいられないのです。
PV“Kingdom Of Doom”


第5位
Good Morning Revival / Good Charlotte
Good Morning Revival



帰ってきた
 個人的には、前作に失望させられて彼らは「もう勝手にやっちゃって」的な存在だった。プロデューサーもスタジオも、本作で完全に古巣に帰りついたグッド・シャーロット。タイトルにも原点回帰を匂わしているが、彼らが手にしているのはあくまで片道切符。隘路にぶち当たった挙句の後戻りではないことを強く主張したい。ここでいう原点回帰とは、すなわちポップネスの奪還であり、それはマデン兄弟がDJとしてのキャリアを経て手に入れたダンス・ミュージックの要素によって更に引力の増したグッド・ミュージックがたどり着いた当然の結果なのだ。土俵を意欲的に広げ、自由に戦えるようになって僕達のもとに帰ってきたこのバンド。諸手を挙げて歓迎しようと思う。
PV“Keep Your Hands Off My Girl”


第4位
A Weekend In The City / Bloc Party
A Weekend in the City



ケリーは、「ブロック・パーティー」をついに握り締めた
 9.11が政治や国交に与えた影響はもうここでは語りつくせないが、あの大惨事が音楽に与えたものとはつまり、00年代を生きることの切実さであり、世界中に投げかけられる怒りと理不尽の表現の選択肢であった。レイクスの「彼の髪型はパーフェクトだけど世界はめちゃくちゃ」の衝撃も凄かったが、前作でアブストラクトなステートメントしか発信できなかったケリー・オケレケがここにきて「ブロック・パーティーが言うべきこと」をしっかりと握り締めたことは大きかった。本作が訴えることとは、僕達が生きる「今」にひとまずイラつくことである。イラつくために、「今」と向き合うことである。目を背けてはいけない。ブロック・パーティーの前で「無関心」は許されない。そういうことである。
PV“The Prayer”


第3位
Myths Of The Near Future / Klaxons
近未来の神話(期間限定)



「今」を、踊れ
 オープニング曲“Two Recievers”は嵐の前の静けさ、大津波の前の引き潮である。2曲目の“Atlantis To Interzone”に流れ込んだ瞬間、ニュー・レイヴの始まりのサイレンが耳を切り裂き、凄まじい奔流がすべてを未来へと押し流す。重力に逆らえ。力の限り飛び跳ねろ。蛍光ファッションに身を包め。後先考えるな。後ろを振り返るな。一瞬を生きろ。ニュー・レイヴの凄まじいパワーのすべてが、このアルバムにはある。一過性の現象でいい。だからこそ、この瞬間に爆発しろ。ニュー・レイヴの魅力とは、その刹那性である。自分が爆発できる一瞬にすべてを引き寄せる集中力と、そこに生まれる世界をひっくり返すようなでっかいパワーである。07年を彩るバカでかい花火。言いだしっぺの責任としては、十分すぎると思う。
PV“Atlantis To Interzone”


第2位
Life In Cartoon Motion / MIKA
Life in Cartoon Motion



変態にして天才、現る
 足し算や引き算で四苦八苦している小学生の目の前に突然火星人が降り立って、これまた突然に円周率を完璧に暗唱し始めた。MIKAとはそういう人である。クイーンへと続く成功の階段を1段飛ばしや2段飛ばしなんて悠長なペースではなくて、5段飛ばし、いや、もはや一足飛びで全部上りきってしまったような人なのである。冗談みたいというか漫画の登場人物みたいというか、とにかくリアルさに欠けていて、一言で言い表すならまさにとんでもない「変態」なのである。そんな変態性が至る所にへばりついているこの作品。しかし完成度はまさに天才級。新人の作品とは思えないほど徹底的に構成しつくされた楽曲編成は、リンキンみたいな計算型じゃないだけに背筋が凍りつきそう。その点だけなら上半期ぶっちぎりの1位。
PV“Grace Kelly”

第1位
Hats Off To The Buskers / The View
ハッツ・オフ・トゥ・ザ・バスカーズ(期間限定)



すべてを蹴り飛ばす、ザ・ビューのパワー
 “Wasted Little DJ’s”を初めて聴いた時、07年はザ・ビューだと思った。もう今年はこれしかあり得ないと思った。今でもそれは変わらないし、07年が終わる時、僕は年間ベスト・アルバムにきっとこの作品を選んでいるはずだ。このアルバムを初めて聴いた時、僕は今よりひとつ年下の19歳だった。誕生日を数ヵ月後にひかえて必死で10代にしがみついている頃だったわけだが、僕の心が彼らの音楽に積極的に接近しようとしたのは、平均年齢18歳というこの年下バンドがサクセス・ストーリーを築き上げていることに尻を叩かれたというよりも、やっぱり若い彼らに抱いたシンパシーが大きかったように思う。
 こんなことを言ったらまるで人生に疲れて昔を懐かしむおっさんみたいだが、10代っていうのは本当にエネルギーの有り余っている年頃で、学校に下校時間が無ければずっと部活動で汗を流し続けることだってできるだろうし、家で家族が待っていなければ外でいつまでも友達と遊び続けることだってできてしまうのではないかと本気で思ってしまうほどで、それにも関わらず「10代特有の倦怠感」なんて厄介なものを自分勝手に背負い込んで1人で内向的になったりして、でも友達と無駄話をしているだけでそんなもの簡単に吹き飛んでしまったりする。そんな微妙というか絶妙というか、とにかくそんなふうに不安定ながらもやっぱり最終的にはそれを跳ね飛ばしてしまうエネルギーのある年頃なんだと思う。そして、ザ・ビューのロックが持つパワーとは、そこの部分のリアリティなのである。青春も倦怠感も焦燥感も、全部抱え込んで転がり続けることなのである。1番大切なのは気心の知れた友達とくだらない話をしながら無為な時間を過ごすこと。永遠に大人になんてならないと思っていた。身の丈以上のでっかい夢と自分でもなぜ抱くのかわからない倦怠感が心の中に同居していた。ボーカル/ギター/ベース/ドラムスという原始的なロックがこのアルバムで鳴らしているのは、それらすべてを「10代という要塞」に引きこもって独りよがりに呟くのではなくて、「10代という特権」を鞘から抜き出して全力で暴れまくるということである。それにおいては、超ノリノリで陽気なボーカルも、他の楽器が何やってるかなんて知らないとでも言うような奔放な演奏隊も、まさに百万言にも勝る説得力だ。
 全英1位というセールス的な成功、つまりは、顔も名前も知らない若者達から素直な共感と支持を見事に獲得したこの作品。この次に彼らが何をやってくれるのか、気が早すぎるとは思うけど、めちゃくちゃ期待してます。


おまけ
The View-Wasted Little DJ's
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コメント

# こんばんわんこ
相変わらず 文章書きますねー

斎藤君のブログがあまりに凄いので 友達二人に教えてあげました。勝手にしたけど、、いいよね?笑
気に入ってくれたみたいです◎
by: おっかぱ | 2007/06/14 00:23 | URL [編集] | page top↑
# こんばんわんこ
いやいや、こうやっておっかぱ達がコメントくれるから俺も書けるんよ
てか普及活動にご協力ありがと笑
勝手にやっちゃって大丈夫やで~!
おっかぱの友達が見るならなおさら頑張って書かないとね~!
by: 幸大→おっかぱ | 2007/06/15 00:58 | URL [編集] | page top↑

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