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Moaner

大学祭までもう一週間を切りました。
彼女が大祭の用意で毎日朝から夜まで働いてるので、最近一人の時間が多いです。

あんまり会えないのはつらいですが、一人の時間は決して嫌いではありません。
自分一人の空間を寂しく思ったことはこれまであまりないように思います。
音楽とか、本とか、自分の世界に浸れるのはこの時間しかありませんからね。
人が見たらどう思うかは別にして、このふたつがあれば、一人の時間を怠惰に過ごすことはありません。
むしろこれしか趣味のない人間なので、これが無くなったら自分には何も残らないです。

という訳で今まさに、その「一人の時間」なので、音楽聴きながら本を読んでいたところでした。
先日書いた宮部みゆきの『理由』はもう何日か前に読み終わりました。
殺人事件で殺されたのはいったい「誰」で、「誰」が犯人なのかを追い求めるミステリもの。
事件の関係者がやたらと多くて、それぞれに一様の事件への関わり方があり、
いくつかの話を一冊で読んだようなちょっと得した気分になりました。
関係者のインタビューを中心に、ノンフィクション風で仕上げているのも面白かったです。
重松清が解説で敢えて幼稚な言葉を使って
「すごかったでしょ?めちゃくちゃ面白かったですよね。
やっぱ宮部みゆきさんって、もう、最高ですよねーっ。」
と本音を語っていますが、これはまさに本質を衝いていると思います。
本当にめちゃくちゃ面白かった。

で、もうすぐ読み終わりそうなんですが、今は僕の大好きな貫井徳郎の『妖奇切断譜』を読んでいます。
戊辰戦争が落着し、新しい時代の風を受け入れようとしている東京で起こる奇怪な殺人事件。
美女を描いた錦絵のモデルになった女性達が次々とバラバラ死体で発見されるというちょっと醜悪な話です。
貫井さんの作品で多幸感を得ようだなんて気は毛頭ありません。
求めてるのは、驚愕と、機微を含んだ文字と、人間のダークな一面。
彼の作品に出てくる狂人は本当にぞっとするけど引き込まれます。
この話の狂人は女性の脚を無上に愛する男。
胴体から切り離された女性の脚を胸に抱いて寝、しまいには体内に取り込んでしまう狂人ぶり。
決して気持ち良いものではありませんが、こういう極端なまでに狂奔する人間を描いた作品は結構好き。
この『妖奇切断譜』はその趣向にピッタリ当てはまりそうです。

本を読むときに聴く音楽は自分の中で限定されてる。
オアシスみたいに口ずさみたくなるような音楽はあまり聴かない。
オウテカみたいにメロディの無い音楽とか、シガー・ロスみたいに宇宙的な音楽とかを聴く。
雑誌でライターの人が「アンダーワールドを聴きながら作業をすると効率があがる」と言っていたけど、
そういう何か脳を活性化させるような音楽ってうのは確かにあると思う。
ポップで開いた音楽よりも、陰鬱で閉じた音楽にそういうものが個人的には多い。
閉じてる方が自分の世界に引き込めるからかな。

では、今から自分の世界に引きこもって一人の時間を味わおうと思います。
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