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2011年ベスト・ソング No.2

The Show Goes On
from the album "Lasers"
/ Lupe Fiasco

lupe-fiasco-lasers-cover.jpg
憎まれっ子世にはばかる
 昨日紹介したパトリック・スタンプの“ディス・シティ”にフィーチャリング・アーティストとしてラップ部分で参加しているのがこの人。個人的に、2011年は古きよきソウル・ミュージックとこれまでどこか敬遠していたヒップホップに積極的に歩み寄ろうとした一年だったのだけど、その中でもある意味最も衝撃を受けたのが、ルーペ・フィアスコの見事全米一位を記録した三枚目のオリジナル・アルバムとなる『レイザーズ』に収録されたこの歌だった。初めて聴いたとき、いつかどこかで、確かに聴いたことのある音だと思った。なんだか懐かしいような、自然と優しい気持ちになれるような、ロマンチックな音色。昔の歌をサンプリングしているのかな、粋なことするなぁとのん気に耳を傾けていたのだが、すぐに気付いた。これ、モデスト・マウスじゃねーか。サンプリングとかそんなロマンチックな代物じゃない。“フロート・オン”のパクリじゃねーか! 僕を懐かしい気持ちにさせた、水面を連続して弾くようなあの瑞々しいギターの音。僕を優しい気持ちにさせた、包容力のあるあのダイナミックなホーンセクション。あぁ……酔いしれれば酔いしれるほど、これはモデスト・マウスの手法ではなかったかという猜疑の念が心に芽吹く。サビでは“フロート・オン”で最も高揚するメロディを素直になぞり、本来は「オールライト」と歌われた部分を「オールナイト」にちょこっとだけ変えて歌ってみせるという大胆な荒業を披露している。どこか常に恨みがかったような雰囲気のあるモデスト・マウスの歌を爽やかに洗いなおしたような曲調になっていて、本来からヒップホップに特有の即物的なイメージとは違ったポップ寄りな作風を得意にしていたルーペの新たな名曲として受け入れられ、アメリカでは昨年実によく売れたようだ。しかしこれはあらゆる音楽ファンの中でも特に陰湿で卑屈な人格を持つロック・ファンからは嫌われるのではと思い動画サイトのコメント欄を見てみたら、「誰もお前のショウのチケットは持っていない」とか書かれてて、案の定やり玉に挙げられていた。しかし、時はすでにゴールデンエイジ・オブ・ヒップホップ。ロックなんてもっと誰も聴いてない。パクリだパクリだとはしゃぎながらもこの歌を聴いていたら、僕はついにモデスト・マウスの“フロート・オン”が思い出せなくなった。何が言いたいのかと言うと、ヒップホップにとてつもない脅威を抱いた一年でした、ということです。
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