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史上最強の女子会

Ooooooohhh...On The TLC Tip
/ TLC

TLC-Ooooooohhh... On the TLC Tip
お喋りが趣味の女の子
 90年代を代表する傑作アルバムとして有名な二枚目『クレイジーセクシークール』(TLC随一の名曲“クリープ”収録)、代表曲のひとつである“ノー・スクラブズ”を収録し日本でもミリオンを突破した三枚目『ファンメール』、そしてリサの死を乗り越え制作された四枚目『3D』。こうして振り返ってみるとどのアルバムも特別なものばかりだが、僕が最も好きなのが92年発表のこのデビュー・アルバム。セカンド・アルバム以降、アダルトで本格的なR&Bに接近していくTLCの作品郡の中で、最もヒップホップのテイストが強く、最もファンキーで、最もバカバカしいアルバムである。R&Bに近づくにつれてラップ・パートで存在感を発揮していたリサの役割が徐々に後退していくような印象のあるTLCだが、本作では三人が三人とも、前へ前へと凄まじいアピールを見せてくれている。大きく分けて二部構成になっている本作だが、“エイント・2・プラウド・2・ベグ”から“ヒズ・ヒストリー”までの六曲からなる前半部分が特にいい。スモーキーな歌声がとてもクールなTボズ、感情爆発歌い上げ系のチリ、そしてコミカルで実に流暢なラップのテクニックを持つリサ。楽しむために生まれてきたんだとばかりに、あまりにのびのびと、あまりに自由奔放に、それそれがそれぞれの魅力を余すとこなく発揮しているのが本作だ。お喋り好きな女の子たちの雑談を聴かされているような気分になるくらい、実にいびつでやかましいのだが、初期のスパイス・ガールズみたいに、ひとりが喋り始めるとたちまち盛り上がって手のつけられない状態に突入するような、そんなとんでもない高揚感がある。“エイント~”“ワット・アバウト・ユア・フレンド”“ハット・2・ダ・バック”のシングル三曲に関してはもう、個人的にはジャクソン5のCDによくある“帰ってほしいの”“ABC”“小さな経験”の究極の三連発にさえ勝るとも劣らない大アンセムの嵐。おまけにTLCの名刺代わりソングとも言える“ショック・ダット・モンキー”まで入ってる。こんなにもベラベラと饒舌で歯に衣着せぬアルバムにはそうそうお目にかかったことがない。かと思えば、終盤には“ベイビー・ベイビー・ベイビー”(ベイビーフェイス作)のようなミディアム・バラードまでひょっこりと顔を出す。爽快なくらい賑やかに混乱したこのアルバムの魅力の根っこは、若いから、未熟だからっていうのとも、少し違って。お喋りっていう、独特のステップ。お喋りしながら踊れちゃう。だって、女の子だから。男の子には、この「ながら」の部分がとても難しい。「好き」って思いながら、「嫌い」だなんて、なかなか上手には言えない。
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