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おかわりクン

Nobody Else
/ Take That

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セックスを感じるアイドル
 いまとなっては照れ臭い話だが、バックストリート・ボーイズ、イン・シンク、ウエストライフ、ボーイゾーン、5iveなど、五人組の男性ボーカル・グループに異様に夢中になっていた頃がある。5iveなんかはどこかマッチョイズムなところがあったような気がするし、アイドルと聞いて連想する典型的なタイプのグループではない人たちもいたけれど、僕にはみんな間違いなくアイドルだった。なぜって、そういう人たちの歌うラヴ・ソングがたまらなくすきだったから。このブログでも以前に紹介したことのあるウエストライフの“マイ・ラヴ”が個人的には頂点なのだけど、そういう、タイトルからして悪い冗談にしか思えないような、甘っちょろいラヴ・ソングがだいすきだった。五人組の男性ボーカル・グループって、みんなそういう歌を歌うんだ。ワイルドなイメージで売ってる人たちでさえ、自分たちのキャラを忘れてるとしか思えないような、男の人の持ってる野蛮な欲望をわざと見えなくしたような、ロマンチックな綺麗事のラヴ・ソングを歌いたがる。アイドルとは、つまりはそういうものだ。笑顔で隠してくれてありがとう。嘘でだましてくれてありがとう。何も卑屈になっているわけじゃない。プレゼントは、綺麗な包装紙で包みたいし、凝ったサプライズを用意して渡したい。そんな演出と同じようなものだ。とっても優しい証拠だと思う。
 これまた恥ずかしい話だが、ビージーズのカバーなんかは昔から聴いていたし、ロビーのソロ作品にも前からすきなものがいくつかあるけれど、五人組ボーイズ・グループの先駆者とも言えるテイク・ザットのオリジナル・アルバムを聴いたのは、今年になってからのことだった。本作は、95年に発表された彼らのサード・アルバムで、93年のセカンド・アルバム『エヴリシング・チェンジズ』と共に彼らの初期時代を代表する一枚。ほとんどの楽曲でセンターを務めるゲイリーを中心にメンバー全員が曲作りに参加する体制があるせいか、テイク・ザットにはアイドル特有の作られた感よりも楽曲と肉体とが見事に繋がるグルーヴ感の方が上回っている印象がある。“シュア”や“バック・フォー・グッド”など、最盛期を象徴する愛の歌を冒頭に収録し、ラストをしっかりバラードで締めくくっている本作だが、そんないかにもアイドルなロマンチック大風呂敷の破れ目から、隠そうとしていたはずの欲望がめらめらと色香を放つ。うずくようなたまらないベースラインと「どんな男の子でも君みたいな女の子がだいすきさ、どんな女の子でも僕みたいな男の子がだいすきさ」なんて言っちゃうリリックが印象的な“エヴリ・ガイ”とかもう最強。歌ってること意味プーだけど、めちゃくちゃセクシー。コーヒーでも紅茶でも本物は少し苦い、って教訓を思い出した。
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14:46 | 音楽 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑
初めての授業でいきなり河村隆一の歌を歌わせようとする音楽の先生が中学にいた。とっても会いたい。 | top | YUKIの新作聴く合間に、気まぐれに聴いてしまった

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