FC2ブログ

90年代ポップ旅行150円

Sex Affairs
/ E-ROTIC

Erotic-Sex Affairs
おっぱいには、それはそれは綺麗な女神様が、いるんやでぇ
 世界最強のセクシー・ポップ・デュオと言えばドイツ出身のこのE-ROTIC以外にはあり得まい。セクシーというかもうただ下品なだけなのだけど、まだ天使のように純真だった小学生の頃はずっと「イー・ロティック」って読むんだとばかり思い込んでいた僕が、中学生になっていわゆる思春期と呼ばれる世界観のカオス的変容期に本当は「エロティック」って読むんだと気付いたときの衝撃といったらなかった。それはまさしく、世界は平らではなくおっぱいのように丸かったのだという発見に打ちのめされた古代人類の記憶を掘り起こすような、まったく新しい音楽との感動的な出会い……といくら美化しようとしたところで到底無理な、タイトルからばんばんセックスを連発するお下劣ダンス・ポップ・デュオの95年発表のデビュー・アルバム。これまで初期作は彼らのベスト盤やコンピでしか聴いてこなかったので、ぜひオリジナル・アルバムを聴いてみたいと思って購入。いやぁ、放送禁止用語ともはや本来の機能を果たしていない隠語の連発、そしてこの、本当に外国の人って最中にこんな声出すのかなぁって疑問を抱かずにはいられない押し付けがましいあえぎ声にもうなんだかメロンメロン……。“マックス・ドント・ハヴ・セックス・ウィズ・ユア・EX”“ビッグ・マックス”“フレッド・カム・トゥ・ベッド”“セックス・オン・ザ・フォン”とタイトルを挙げるだけで伝わるこのわかりやすい芸風を、メンバー・チェンジを重ねながらも長年貫いて巨大なヒットを記録したのだから本当に立派なプロジェクトだと思う。ブックレットにも嘘みたいなプロポーションの美女が揃いも揃っておっぱいを振り乱すコミックが描かれていてとても凝ってる。でも自室のCDラックに並んでいるのを友だちに見られたら、電子辞書の履歴に「sex」って言葉が紛れてるのを見付けられたときと同じくらい恥ずかしいこと間違いなし。


Body Talk
/ EX-IT

Exit-Body Talk
これは「イー・エックス・イット」って読んでた
 96年にドイツの売れっ子プロデューサー・チームの手によってビージーズの77年のヒット“ナイトフィーバー”のカバーでデビュー。90年代の東芝EMIが誇る二大コンピレーション・シリーズといえばもちろん『NOW』と『ダンスマニア』だが、EX-ITの“ナイトフィーバー”は両シリーズに収録されており、ダンスマニアではデラックスやエクストラといった総集編にも収録されている当時の人気ナンバーなので、シリーズのファンなら一度は耳にしたことがあるはず。ビージーズ再評価の気運が高まっていた頃なので、完全に“ナイトフィーバー”のカバー・ヒットを目論んでのプロジェクトだと思うのだけど(当初は男性ラッパーE'LOWひとりのプロジェクトだったはずだが、セカンド・シングル“ボディ・トーク”から女性ボーカルを加入させた)、しかし意外にも(という言い方も何だけど)、楽曲のバラエティは豊富だしハウスやらジャズやら様々なジャンルをぶち込んだミクスチャー・アルバムにしては結構洗練されたナンバーが多い良作。安かったのもあるけれど、僕が本作を購入した動機はサード・シングルとしてリリースされた“パーティー”の存在が大きい。『ダンスマニア・ウィンターズ』に収録されているナンバーで、当時からかなり気に入っていた一曲なのだけど、ノンストップ加工されているので一曲フルで欲しかったんですよね。収録曲のなかでは一番ファンキーでノリノリで唯一洗練からは程遠い歌。昔からお行儀の悪いポップ・ミュージックが好きだったんですね。

CombiNation
/ Maxi Priest

Maxi priest-CombiNation
世界は取り戻せる
 00年代半ばにレゲトンと呼ばれる音楽が流行ったりしたけれども、このマキシ・プリーストはポップとレゲエの融合という意味では、レゲトン・ルーツのまさに第一人者的な存在のシンガーと言えるかもしれない。90年代には彼の代表曲“クロース・トゥ・ユー”を始め、ポリスのカバーである“メッセージ・イン・ア・ボトル”や、当時のレゲエ・ポップ界のもう一人の代表的なシンガーであるシャギーと競演した“ザット・ガール”などのヒット曲を放ち、そして日本では織田裕二がヒットさせた“ラヴ・サムバディ”の共作者としても知られているが、00年代以降の活躍はいまいち精彩を欠いている感が否めない(というかもう四年も作品を発表していない。どうしてるんだろう。アルバムも買ったし、好きな歌いっぱいあったのにな)。本作は99年に発表された彼のオリジナル・アルバムで、相変わらずレゲエ特有のリズム感を基調にしながらも、生音を中心にエレクトロの要素も加え、ポップ・フィールドで十分に通用する見事なクロスオーバーを完成させている良質な作品。ジャマイカ系の血を引く彼がレゲエのビートを守り続けるのは恐らく、人類が本来共有していたはずの言語を表すシンボルとして、それが最も適当なものだからだろう。彼の作品には常に、誰もが手を取り合えるはずとでも言うような血の通った温かさが溢れている。そしてだからこそ、本作からの第一弾シングルとして選ばれた楽曲が、かのロバータ・フラックとダニー・ハサウェイのデュエットで知られるソウルの名曲“バック・トゥゲザー・アゲイン”のカバーであるというところが、ひどく感慨深い。そしてその出来も、文句なしに素晴らしい。
スポンサーサイト



14:51 | 音楽 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑
窓際の席のあの人から、いっつも見られてる気がする。 | top | 琥珀色の

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://overtheborder.blog64.fc2.com/tb.php/1012-0a6332f1