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風が吹き抜ける

Shine
/ Average White Band

Average White Band-Lets Go Round Again
くる日も、くる日も、狂おしい、灯
 インスト曲としては異例の全米ナンバー・ワン・ヒットを記録した“ピック・アップ・ザ・ピーセズ”、サンプリング・ソースとしてもお馴染みの“アイム・ザ・ワン”や“ラヴ・ユア・ライフ”(トライブ・コールド・クエスト!)で有名なスコットランド出身のアヴェレージ・ホワイト・バンド。バンド名は「平均的な白人バンド」ということだが、恥ずかしながら本人たちの映像を見るまでは、黒人バンド・プレイヤーたちがアイロニカルな意味合いを込めてこの名前を掲げているのだとてっきり勘違いしていた。チャック・ベリーのセッション・ミュージシャンとしても活動していたという彼らのファンクフル/ソウルフルな演奏と歌声には、とても白人バンドとは思えないほどの熱量を持った本格派の風格がある。そんな彼らの十枚目のオリジナル・アルバムとして80年に発表された本作は、ホール&オーツやタヴァレスなど都会的なソウル・ミュージックを手掛けてきたデイヴィッド・フォスターをプロデューサーとして迎え、それまでの魅力を残しつつも、新たにAOR的しとやかさをバンドから引き出すことに成功した転換作として知られている。その代表的なナンバーとも言えるバラード“フォー・ユー、フォー・ラヴ”、いまやディスコ・クラシックとなっている名曲“レッツ・ゴー・ラウンド・アゲイン”、チャカ・カーンによるカバーでもヒットした“ワッチャ・ゴナ・ドゥ・フォー・ミー”、お家芸とも言えるファンキーなサックス・プレイで聴かせる“イントゥ・ザ・ナイト”など、楽曲のバラエティは相当に豊富で聴き応えがある。しかしそれにしても感動してしまうのは、“イフ・ラヴ・オンリー・ラスツ・フォー・ワン・ナイト”と“シャイン”の二曲によって飾られるラストの構成。一夜限りの愛が終わってからも、まるで時空を飛び越えるかのように輝き続ける光がある。“レッツ・ゴー・ラウンド・アゲイン”でも歌われている。"Time, that changes almost everything"。何もかもを変えてしまう時間さえ、越えてみせる愛を。もしも残された人生のすべてを夜として過ごせたら、一晩中かけて愛し合うことができるのに。沈みかけた太陽。もう少し手を伸ばせば、待ち遠しかった狂おしい夜の灯に触れられる。そんなジャケットも素敵だが、しかしなぜかラスボスみたいに(六人も!)腕を組んで立ちふさがるメンバーたちが、不思議とチャーミング。うまくやれないことだってあるさ。でもだからこそ、"One more time"の叫びが、待ち焦がれた再会にはうってつけの力強さでハートを打ち鳴らす。
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