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僕、ユーロビートがすきだ。やさしいからすきなんだ。

Everytime We Touch
/ Cascada

Cascada-Everytime We Touch
美学に貫かれた一枚
 絶対に気に入るからとお知り合いから頂いたアルバム。まったく知らなかったけど結構有名なアーティストらしい。一聴して、たちまちダンスマニア・シリーズに夢中になっていた頃を思い出す中二病ディスコ状態に突入。いや、ディスコっていうか、トランスっていうか、もうレイヴじゃねぇかってくらいの音圧。僕の音楽体験のルーツの一端は間違いなくユーロビートに繋がっていて、こういうのヘッドホンして聴くと、自然と頭振って踊り始めてる。ユーロビートの女性シンガーには、黄金三角とでも言うべきある種のバロメーターがある。まず、ドイツ出身であること。次に、変な邦題がついていること。そして三つ目が、よく見ると結構オバチャンであること。この三つである。このすべてをクリアしていればまず間違いない。そこでこのカスケーダ。出身はドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州のボンということで余裕のクリア。国内盤リリースにあわせて本作につけられた邦題が、『いつでもタッチ』。愛しの(懐かしの)E-ROTICとは芸風が違うのでさすがに同レベルのものを期待するのは酷というもの。これもいいでしょう。三つ目は……失礼なことを言っているようで、実はこれが一番アテになるというか何というか、しどろもどろ。伝統的なマナーのひとつとしてカバー楽曲を扱うことが多いユーロビート勢だけど、ヒップホップのサンプリングなんかと同じで、その楽曲をモノマネではなくいかにオリジナルのレベルで再現させるかというところにこそ哲学がある。歌っている本人にどれだけの裁量権があるのかはわからないけれど、年季の入っていそうに見えるシンガーのカバーはやっぱり違うんだよね。もうすっかり自分のものにしてる。ユーロビートのカバーを侮るなかれ。なんせこっちは小粋なカフェで流れてそうなオシャレ・ミュージックとは違うのだ。気の利いたアコギとピアノのアレンジくらいでは済まされないのである。だってユーロビートだもん。ダサい。ダサいけど、カッコいい。この美学をちゃんとわかってる。けばけばしい大音量サウンドを取り除いたときに、ユーロビートに残るものがこれである。半ばわきまえにも似た、絶対に中途半端なものにはしないというカバーに対する謙虚な姿勢があるのだ(我らがE-ROTICでさえABBAのカバーだけは真面目に歌いやがった)。だからユーロビートには職人気質のアーティストが極端に多い。このカスケーダのカバーにしても、ロクセットとかサヴェージ・ガーデンとか、06年というリリース時期を考慮に入れたとしても、とても若い世代が選べる楽曲じゃないし、そのクオリティの高さは半端じゃない。そして最後にはフロアにいる「みんな」のものにするという使命のためにのみ、この爆音が存在する。
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えんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!! | top | 会いたくて会いたくて、震えるのも発明だ。

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