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Your My #1 Dee Jay

Truly For You
/ The Temptations

Temptations-Truly For You
君っていう子はほんとに
 モータウン・レコードといえば数々の作曲チームの手によってベルトコンベア式に次々と良質なヒット曲を大量生産することで有名だが(最も注目すべきはもちろん「良質な」というところだ)、テンプテーションズはその恩恵とある種の弊害(自らの出世のために我を張りすぎるプロデューサーとか、本人たちの意思に因らないメンバー・チェンジとか)を最も受けたグループだといってもいいかもしれない。76年にはモータウンからアトランティックへとレーベルを移籍するテンプテーションズだが、アトランティック期にはいまいちヒットに恵まれず、80年に彼らは再び古巣モータウン傘下のゴーディと契約する。本作はモータウン復帰から四年後の84年に発表された彼らのオリジナル・アルバムで、テンプテーションズ完全復活を決定付けた名盤として歴史にその名を残している作品である。プロデュースにはアル・マッケイとラルフ・ジョンソンのアース、ウィンド&ファイアー・チームがあたっているが、これまた見事なもので、ダンス・ナンバーは歯切れよくもまるでパートナーの身体をそっと支えるように優しく、バラードは甘けりゃ甘いほどいいとでも言うかのように砂糖てんこ盛り。バラードと言えばシングル・リリースもされている“マイ・ラヴ・イズ・トゥルー”が秀逸だが、アルバム・タイトルの原型にもなっている、このいとも簡単に「真実」をアピールしてしまういじらしいセンス、というか我慢のなさ。そこがとてもいい。デニス・エドワースに代わって本作からリード・シンガーとしてメンバー入りを果たしたアリ・オリ・ウッドソンがいきなり成果を上げた名曲“トリート・ハー・ライク・ア・レディ”(彼とオーティス・ウィリアムスによる共作)の強烈な存在感も特筆すべきだろう。彼女のことをまるでレディのようにあつかいたい、要するに素敵なジェントルマンになりたい、というようなことを歌った軽快なダンス・ナンバーなのだが、いささか軽快すぎるというかなんというか、もうウキウキと浮ついてしまうほど瑞々しいのだ。そしてその、ジェントルマンらしからぬ、ステップを踏まずにはいられない我慢のなさ、足元の落ち着きのなさこそ、本作の、というかテンプテーションズという、このときすでに二十年に及ぶキャリアを経ていながらにして、ここまでフレッシュになることのできるボーカル・グループの、最大の魅力ともいえる。そしてそれこそが、ファクトリー方式のモータウン・レコードがそれでも良質な音楽を生み出し続けることのできたひとつの要因であったような気がして、とても感慨深い。“トリート・ハー・ライク・ア・レディ”を聴いていると、紳士というよりもまるで男の子のように、もっと君に聴かせたい歌があるんだ、聴いてよ聴いてよ!と彼らがせがんでいるように聴こえて、僕はこの歌がとてもすきだ。だって君はきっと、まるで女の子みたいに手を叩いて喜んで、それに耳を傾けてくれる素敵なレディに違いないから。
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15:52 | 音楽 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑
『だから言っただろう』 「あぁ俺の負けだ、驚いたよ、まさかお前の番がくるとはね」『まさかお前は、 鏡ばっかり見てるんじゃないか?そんな不粋はするもんじゃないよ、毛並みは常 に整えておくものさ、しかも、いつでも、決まった誰かの為にね』「でも、いつ 、あの娘がそうだと確信したんだ?」『実を言うと、最初っからさ、そう、ほん とに、初めのときから…』「はぁ…そんなもんかね」『そんなもんじゃないさ、" そう"なんだよ』 | top | 白状しなくちゃいけないことが、真実だとは限らないってこと!それくらいは、わかるよね?

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