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2011年ベスト・ソング No.5

We Don't Need Money To Have A Good Time
from the album "Money And Celebrity"
/ The Subways

TheSubwaysMoneyAndCelebrityPR260911.jpg
心にもないことぐらいはちゃんと言えるようになれよ
 更新回数がめっきり減って、去年の振り返りだけで一年かかりそうな勢いですが、今更ながらの2011年ベスト・ソング五曲目。サブウェイズ通算三枚目のアルバム『マニー・アンド・セレブリティ』からの一曲を選んだ。サブウェイズは、あんまりかっこよくないバンドだ。「ロックは終わった」なんてセリフさえとっくに言い尽くしてしまったこのご時勢に、未だにキーボードすら使わないこの原始的なロックンロールは流行らないだろう。バンドの美しき紅一点であるシャーロットのおかげでヴィジュアル的にはなんとか見られるレベルを保ってはいるが、そのシャーロットの元旦那でありボーカリストでもあるビリーは見るからに華奢でいつまでたっても頼りないイメージが抜けない。シャーロットとの破局と時期の重なった前作製作中には、ビリーは何度も涙を流しプロデューサーのブッチ・ヴィグの手をひどく焼かせたらしい。しかし不思議とこのバンド、聴いてるこっちもじっとしていられなくなるくらい、演奏はとてつもなく熱い。ビリーも見かけとは裏腹な力強いボーカルを毎回聴かせてくれる。それにしても“ウィ・ドント・ニード・マニー・トゥ・ハヴ・ア・グッド・タイム”って、ホント流行らなさそうなタイトルだよね。いったいいつの時代のロケンローだよ。強がっちゃって。本当は弱いくせに。何かを必死で振り切るようなこの歌の激しい演奏を聴いていると、これを歌ってる本人達も実は心からそう信じ切れているわけではないんじゃないか、と思えてくる。本当はもっとスマートに生きられるんじゃないかっていう、彼らの心の声が聞こえてきそうだ。それを、必死で振り切るための「カモン!」の連呼なのだろう。なんて愛おしい。心にもないことを、声高々に叫ぶこと。爆音鳴らしてかっこつけるためだけに生まれた音楽だからこそ、ロックにはそれを許すことができる。何の根拠もないくせに、「大丈夫だよ」って声を掛けてやるようなもんだ。嘘、偽善、欺瞞、その場しのぎ、そんな言葉でも説明できるかもしれない。まったくもって何の役にも立ちやしない。しかしこんなにも無責任で、そしてこんなにも優しい音楽が他にいったいどこにあるだろうか。
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22:23 | 音楽 | comments (3) | trackbacks (0) | page top↑
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